【スバル フォレスター 新型試乗】さらにレベルアップを果たした乗り心地…石井昌道

試乗記 国産車
スバル・フォレスター新型
スバル・フォレスター新型 全 12 枚 拡大写真

従来は2.0リットルNAと2.0リットルターボだったエンジンは、2.0リットルNA+モーターのe-BOXER(マイルドハイブリッド)と2.5リットルNAへ刷新された。

ターボがなくなってしまったのは残念ではあるが、2.5L NAは従来の2.0L NAに比べればトルクが充実していて頼もしい。e-BOXERのモーターはたった10kWだが、低回転域では2.0L NAのトルクの細さを補っていることを実感できる。ただし、速度域があがりエンジンが中・高回転になってくるとご利益はほとんど感じられない。

シャシーは新世代プラットフォームによって進化。従来モデルも操縦安定性が高く、乗り心地もまずまずだったが、さらにレベルアップを果たしている。ワインディングでハードにコーナリングさせてもロールはごく小さく抑えられているのだが、サスペンションの動きがスムーズで乗り心地もいいのだ。

4グレード展開となっていて、装着タイヤの違いによって乗り味も少しづつ違う。e-BOXERのAdvanceは18インチのサマータイヤ。それ以外の3グレードは2.5Lエンジンを搭載し、ベーシックなTouringは17インチのサマータイヤ、装備が充実したPremiumは18インチのサマータイヤ、オフロードを意識したX-BREAKは17インチのオールシーズンタイヤ。

もっともスポーティに走れるのは当然ながら18インチのサマータイヤだが、対17インチでも乗り心地はそれほど悪化しない。意外なのはオールシーズンタイヤの出来がいいことだ。ノイズやドライグリップなど、少しずつサマータイヤに劣るもののその差は小さく、バランスがいい。結果として、どのグレードを選択しても満足度は高いだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

石井昌道|モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイク・レース等への参戦も豊富。ドライビング・テクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。

《石井昌道》

石井昌道

石井昌道|モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストに。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイクレースなどモータースポーツへの参戦も豊富。ドライビングテクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る