タクシーと列車が踏切で衝突…警報機や遮断機が作動せず?

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警報機や遮断機の設置されている踏切で、タクシーと通過列車が衝突する事故が起きた。事故の当事者であるタクシーの運転者や、周辺で事故を目撃した人は「警報機と遮断機は作動していなかった」と証言しているという。

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17日午後1時10分ごろ、京都府京都市北区内にある京福電鉄北野線(嵐電)の踏切で、踏切内へ進入してきたタクシーと、通過中の普通列車が衝突する事故が起きた。警報機や遮断機が作動していなかった可能性があるという。

京都府警・北署によると、現場は京都市北区北野下白梅町(北野白梅町~等持院駅間)にある踏切で、警報機と遮断機が設置されている。タクシーは線路と並行する市道を走行しており、右折する状態で踏切へ進入したところ、約100m離れた北野白梅町駅を出発した直後の普通列車(北野白梅町発/帷子ノ辻行き、1両編成)と衝突した。

衝突によってタクシーは中破。運転していた同区内に在住する73歳の男性が打撲などの軽傷を負った。衝突時点の速度が低かったこともあり、列車の乗客乗員11人にケガはなかったという。

通常は列車が北野白梅町駅を出発する前に踏切の警報機や遮断機が作動するが、事故当時はこれらが作動していなかった可能性が高いという。警察では踏切に何らかのトラブルが発生し、警報機や遮断機が作動していなかったものとみて、鉄道会社と検証を行うとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は京福電鉄北野線の起点となっている北野白梅町駅に隣接した踏切で、列車が出発する直前に踏切の警報機や遮断機が作動するようになっている。ところが今回の事故が起きた際にはそれが作動しておらず、タクシーは列車の接近に気づくことなく踏切へ右折進入し、直後に列車と衝突していた。

列車の速度が低い場所での衝突であり、これが高速度で列車の通過する区間の踏切であったならば死亡事故に発展していた可能性も高い事故だったといえる。不作動がトラブルなのか、それとも何からの人為的ミスなのか。その解明が進められている。

《石田真一》

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