スバル WRX STI に限定車「TYPE RA-R」…徹底した軽量化で500万円以下、即完売か

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スバル WRX STI TYPE RA-R
スバル WRX STI TYPE RA-R 全 65 枚 拡大写真

STI(スバル・テクニカ・インターナショナル)創立30周年を記念するコンプリートカー『WRX STI TYPE RA-R』が7月19日、発表・発売となった。WRX STIの限界性能を追求し、徹底した軽量化を施しながらも手が届きやすい価格を実現。462万8000円(税抜き)で、限定500台を販売する。

WRX STIをベースとする「TYPE RA-R」は、「軽さ」「速さ」「楽しさ」をテーマに、クルマの本質である「走る・曲がる・止まる」という性能を極限まで突き詰めた。STIコンプリートカーの共通コンセプトである「“Sport Always!”~すべての時、すべての道、クルマとの対話はいつも“スポーツ”だ」を体現し、乗車する誰もがあらゆるシーンで速さと楽しさを感じられるモデルとなっている。

先に発売され、圧倒的な人気から即完売となった『S208』が高級志向のスペシャリティカーで、かつ価格が626万4000円から、最上級モデルは700万円を超えるモデルであったのに対し、TYPE RA-Rでは軽量化パーツの採用やパーツそのものの取り外しによって徹底した軽量化とコスト増をおさえ、WRX STIが本来持つ性能と楽しさを極限まで高めたモデルとなっているのが特徴だ。“吊るし”の状態では大型リアウイングも備わらず、シンプルな内外装となっているのもTYPE RA-Rならでは。

具体的には、ヘッドランプウォッシャーやリアワイパー、リアフォグランプ、スペアタイヤパン内のメルシート、スペアタイヤ、大型フロア下アンダーカバー、サイドシルプレートなど走りに影響のない部分を徹底して排除。さらに、STI製BBS18インチアルミホイール、ドライカーボン製エアロドアミラーカバーの採用や、フロントスポーツシート、リアシートにあえてレザーのスポーツシートではなくファブリックのシートを採用するなど、軽量化を施した結果、S208比で約30kg、WRX STI比で約10kgの軽量化を実現した。

パワートレインにはS208と同じ、高出力の「EJ20」バランスドBOXERエンジンを搭載。専用ECU、バランスドクラッチカバー&フライホイール、ボールベアリング・ツインスクロールターボ、低排圧パフォーマンスマフラー&エギゾーストパイプの採用などにより最高出力329馬力、最大トルク432Nmという、STIコンプリートカー最強のスペックを実現。徹底した軽量化と合わせ、パワーウェイトレシオは「4.498」に達する(S208が4.589)。

足回りは専用開発のKYBサスペンション(フロント倒立式)、ローダウンコイルスプリングを採用。ブレーキにはブレンボ製ブレーキシステムに、STIパフォーマンスパッドを組み合わせた。さらにタイヤはトレッドのアウト側とイン側で異なるコンパウンドを採用し、ドライ&ウェットを問わず強力なグリップを発揮するミシュラン製「パイロットスポーツ4S」(245/40ZR18)を履く。このパイロットスポーツ4Sを国産モデルで採用するのはRA-Rが初。あえて18インチとしたのも、WRX本来の性能と味を活かすためのSTIならではのこだわりだという。

このほか内外装装備としては、メッシュタイプフロントグリル、ブラックカラードルーフアンテナ、サイドガーニッシュ、リアバンパー、「RA-R」リアオーナメントに「STI 30th ANNIVARSARY」エンブレム、STI製ジュラコンMTシフトノブ、RA-Rロゴ入りインパネ加飾パネルなどを追加した。

ボディカラーは「WRブルーパール」「クリスタルブラックシリカ」「クリスタルホワイトパール」「ピュアレッド」の4色。限定500台のみの販売で、2018年7月19日から同12月17日まで受注を受け付ける。受注台数が500台に達した場合はその時点で販売終了となる。WRX人気は海外にも及ぶが、このRA-Rは日本のみでの販売となるため、プレミア化は必至。S208同様、即完売となる可能性大だ。

《宮崎壮人》

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