熱中症、今シーズンの救急搬送は過去最多の7万1266人

自動車 社会 社会
2018年の熱中症による救急搬送状況(週別推移)
2018年の熱中症による救急搬送状況(週別推移) 全 3 枚 拡大写真
 熱中症で救急搬送された人が、2018年8月5日までで7万1,266人に達し、2008年の調査開始以来過去最多となったことが、総務省消防庁の速報値からわかった。死亡した人は138人で、3年ぶりに100人を超えた。暑い日は今後も続く見込みで、熱中症には引き続き注意が必要だ。

 総務省消防庁が発表した速報値によると、2018年4月30日から8月5日までに熱中症で救急搬送された人は、全国で7万1,266人。このうち、初診時に死亡が確認された人は138人(0.2%)、重症は1,651人(2.3%)、中等症は2万2,888人(32.1%)、軽症は4万5,929人(64.4%)だった。

 年齢区分別では、「高齢者(65歳以上)」が48.2%と半数を占めているが、「少年(7歳以上18歳未満)」1万231人(14.4%)、「乳幼児(生後28日以上7歳未満)」739人(1.0%)など、子どもの救急搬送も少なくなかった。

 都道府県別では、「東京都」5,994人が最多、ついで「大阪府」5,272人、「愛知県」5,195人、「埼玉県」4,683人、「兵庫県」3,610人、「神奈川県」3,436人、「千葉県」3,114人など。死亡者数では、「埼玉県」の13人がもっとも多く、ついで「愛知県」12人、「大阪府」10人だった。

都道府県別熱中症による救急搬送状況(2018年4月30日~8月5日速報値、発生場所ごとの項目)

 2018年の救急搬送者数は、7月16日~22日の2万2,647人が突出しているほか、7月23日~29日に1万3,721人、7月30日~8月5日に1万3,575人、7月9日~15日に9,956人と、7月中旬ごろから多い状況が続いている。

 総務省消防庁が集計を開始した2008年からのデータによると、救急搬送者数7万1,266人は過去最多。例年、熱中症による救急搬送は9月まで発生しており、2018年は今後も増えることが予想される。死亡者数は、2010年の167人に迫る勢いで、2015年の105人以来、3年ぶりに100人を超えた。

熱中症、救急搬送は過去最多の7万1,266人…死者138人

《奥山直美》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  2. さらなる人馬一体へ!NDロードスター用「リビルトエンジン」発売、価格は65万7800円
  3. マツダの新型SUV『EZ-60』すでに4万台の予約殺到! SNSでは「マツダ復権か??」「日本でも売るべき」など話題に
  4. BMW、ケージ構造でヘルメット不要の電動スクーター『ビジョンCE』発表へ…IAAモビリティ2025
  5. メルセデスベンツ『Gクラス』、オープン「カブリオレ」復活へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る