ヤマハ発動機、トレーサー900 など6車種7台の排ガス抜取検査で不適切な取扱い

モーターサイクル 企業動向
ヤマハ・トレーサー900 ABS(参考画像)
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ヤマハ発動機は8月8日、完成車の燃費・排ガスの抜取検査において、二輪車7台で不適切な取扱いがあったと国土交通省に報告した。

国土交通省は7月9日、燃費・排ガスの抜取検査で、スバル、日産自動車の不正が発覚したことを受け、自動車メーカー、輸入車業者に不正がないか調査・報告するよう求めていた。ヤマハ発動機は報告要請を受け、完成車の燃費・排ガスの抜取検査に関して社内調査を実施した。

同社は保管していた2016年1月から2018年7月までの335台のログデータを検証。その結果、道路運送車両法が定める運転速度の許容される逸脱時間を超えた(トレースエラー)測定結果を除外せず、有効な測定として処理したケースが7件あったことが判明した。

トレースエラーがあったのは、『トレーサー900』(2台)、『MT-09 SP』、『MT-03』、『XSR900』、『ドラッグスター400』、『XJR1300』の6車種7台。同社ではこの7車種について、同一ロットの在庫車にて排ガス測定を行うなど、補完調査を実施。その結果、全車両で保安基準に適合していることを確認している。

不適切処理が生じた原因は、トレースエラーに関して検査現場における作業標準等に不備があったこと、および測定結果の有効性を検証する仕組みが不充分だったことによるもの。ヤマハ発動機では、再発防止策として、測定後にトレースエラーの有無を検証する手順を追加し、測定結果の有効性を二重に判定するプロセスを定め、すでに運用を開始。また、作業標準等の見直しを行う予定だ。
渡部克明代表取締役副社長執行役員は8月9日、排ガスの抜き取り検査で無効な測定を有効と処理していた問題について記者会見を…

《纐纈敏也@DAYS》

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