スバル WRX STI TYPE RA-R を直球アプローチでチューンした、STIパフォーマンスパーツ装着車に試乗

試乗記 国産車
スバル WRX STI TYPE RA-R STIパフォーマンスパーツ装着車
スバル WRX STI TYPE RA-R STIパフォーマンスパーツ装着車 全 9 枚 拡大写真

スバル『WRX STI』TYPE RA-Rは、現行WRXのなかでもっともポテンシャルの高いモデル。先日発表されたばかりの同車をベースとしてSTIの各種パーツが満載された車両に試乗した。

「STIパフォーマンスパーツ装着車」と呼ばれるこのモデルは、STIスタイルパッケージ+コンプリートキットを基本にプラスアルファされている。STIスタイルパッケージの内容はフロントアンダー、サイドアンダー、リヤサイドアンダー、リヤアンダーの各スポイラーの4点キット。この開発には風洞実験はもとより、ドイツのニュルブルクリンクでの実走で仕上げられたものだ。

コンプリートキットは、フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナー、フレキシブルサポートサブフレームリヤの3点。シャシー&車体を強化しつつ、余分な力を上手に逃がすことができるパーツだ。

さらにバンパーカナードやスカートリップ、ドライカーボンRウィング、レイズ製鍛造アルミホイールなどが装備されたフル装備状態となっていた。

RA-Rの吹け上がりのいいエンジンフィールはそのまま、軽快にクルマを加速させていくと、ベースモデルとはステアリングフィールが異なることがわかる。ノーマルでも重さはさほど感じなかったが、このSTIパフォーマンスパーツ装着車はさらに軽さが強まっている。大きな理由はリヤの大型ウイングが発生させるダウンフォース。フロントが持ち上がり気味になるため、ステアリングの軽さが目立つのだろう。だが、不安定を伴うほどのものではない。

コーナリングを安定して行うには、リヤ荷重状態を解消するためにブレーキを軽く掛ける必要がある。フロントに荷重を移してからステアリングを切り込んでいけば、ススッとボディはターンインをはじめて力強くコーナリングを行う。そして加速に移れば強力にトラクションを掛けながら前に前にと進む。メリハリのいいドライビングフィールは、乗る者を魅了する。

WRX STIは前後のトルクバランスを制御するドライバーズコントロールセンターデフ(DCCD)を装備する。筆者はオートモードで試乗したが、この機能をより理解し調整しながら走ればさらにスポーティな走りが可能となるだろう。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  2. 空力とエンジン性能を高める“穴”の真相~カスタムHOW TO~
  3. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  4. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  5. ポルシェ『カイエンGTS』改良新型、日本での予約を開始---価格は1868万から
  6. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  7. ホンダの新型SUV『WR-V』、発売1か月で1万3000台を受注…月販計画の4倍超
  8. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  9. スズキがスーパーキャリイ「軽トラ市」仕様など出展へ…ジャパントラックショー2024
  10. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
ランキングをもっと見る