ダットサンはふたつのスポーティさでブランドの世界観を拡張…インドネシアモーターショー2018

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ダットサンGO-live
ダットサンGO-live 全 10 枚 拡大写真

ダットサンはインドネシア国際モーターショー2018で「GO」の限定バージョン『GO-live』(ゴーライブ)を初公開した。これはスポーティさをクールに演出した特別仕様で、台数限定で販売される。

ダットサンは昨2018年の同ショーで、同名のコンセプトモデルを公開。その雰囲気を可能な限り残しつつ、現実的にしたのが今回の限定モデルだ。今年の11月にデリバリーがスタートする予定だが、販売予定台数についてはまだ明らかにされていない。

GO-liveは、若手プロフェッショナルが通勤コミューターとして使うことを想定した、スポーティなカスタマイズモデル。フロントスポイラーやリアディフューザー、ルーフスポイラーにサイドスカートといった定番のエアロパーツを追加しているが、鮮やかなイエローにすることでレーシーさよりもスタイリングのアクセントとして活用。

ボディカラーはブラック、グレー、シルバー、ホワイトという無彩色のみ。クールさやスマートさを感じさせつつ、イエローのアクセントを際立たせる設定だ。このアクセントはグリルやホイールにもワンポイントで施されるほか、シートベルトも同色にされ、内外装でのイメージ統一を図っている。

エンジンは排気量1.2リッターで、出力は5MTが68hp、CVTが78hp。「CVTでは、混雑した都市部でもスムーズでリラックスしたドライビングができる」とダットサンでは説明している。「ドラマティックなGO-liveはインドネシアの街に個性を加え、新しいレベルに引き上げる」とのことだ。

またダットサンブースにはもう1台、興味深いショーモデルがディスプレイされていた。それは今年1月に発売したクロスオーバーモデル『CROSS』(クロス)をベースにしたカスタマイズモデル。固有のメーミングは与えられていないが、内外装ともに大きく手が加えられている。シティ感覚のGO-liveとは対極的な、アウトドア感覚を意識した提案だ。

エクステリアはタフネスさを強調しつつ、全体的なまとまりのよさを重視したスタイリング。ホイールアーチにはマットブラックのプロテクターが追加されて、オフロードイメージを強調。しかしルーフにはサーフボードが積載されている。

インテリアはさらに大胆だ。シートにはポケットやフックを多数備えた、アウトドアベストのようなカバーが装着されているように見える。しかし実際には、これは脱着式のカバーではない。複雑に縫い合わされてシート表皮と一体化した、カスタマイズシートなのだ。あくまでショーモデルとして作り上げた一品物ということだが、アウトドア気分は充分。

現在のところインドネシアにおけるダットサンはラインナップに乏しく、またメインモデルのGOは低価格路線で付加価値に欠け、販売面ではいささか苦戦しているというのが実情だ。しかし今回、限定モデルとショーモデルでキャラクター展開の幅広さを見せたことは、次世代モデルへの期待を膨らませることに貢献したことだろう。

《古庄 速人》

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