車いすで横断歩道を渡っていた男性、右折車にはねられ重体

自動車 社会 社会

見通しの悪い交差点で、手押しの介助を受けながら横断歩道を渡っていた車いすに対し、交差点を右折してきた乗用車が衝突した。この事故で車いすに乗っていた男性が意識不明の重体となっている。

☆☆☆

9日午前7時45分ごろ、岡山県倉敷市内の市道で、車いすに乗って横断歩道を渡っていた男性に対し、交差点を右折進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。男性は重体。介助をしていた別の男性にケガはなかった。

岡山県警・児島署によると、現場は倉敷市児島味野付近。交差点に横断歩道はあるが、信号機は設置されていない。68歳の男性は車いすに乗り、介助する65歳の男性が押しながら横断していたところ、交差点を右折進行してきた乗用車が衝突した。

衝突によって車いすは転倒。乗っていた男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打で意識不明の重体。介助していた男性にケガはなかった。クルマを運転していた同市内に在住する39歳の女にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕している。

現場は見通しが悪い区間。聴取に対して女は「前をよく見ていなかった」などと供述しており、警察では前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

現場は交通量が少ないものの、周囲を建物に囲まれて見通しが悪い区間となっている。クルマは安全確認をしないままに漫然と右折してきたとみられ、車いすは衝突の衝撃で中破していたという。見通しの悪い区間においては「横断者がいるかもしれない」という予測が必要となるが、「横断者なんていないだろう」という判断をしてしまうとこのような事故に直結してしまう。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  5. MOTULエンジンオイル使用チーム、「鈴鹿8耐」で1-2-3フィニッシュ達成
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る