[カーオーディオ 製品選び]スタンダードなパワーアンプ内蔵DSP

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オーディオ・コントロール D-4.800
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カーオーディオユニット選びにおける、“傾向と対策”を解説している当コーナー。現在は「DSP編」へと突入し、まずは「パワーアンプ内蔵DSP」のトレンド分析を行っている。前回は、“小型(小出力)モデル”にスポットを当て、その特徴を解説した。

それに引き続いて今回は、“スタンダードタイプ”について解説していく。さて、“スタンダード”な「パワーアンプ内蔵DSP」とは、どのようなものを指すのだろうか…。

答は、「内蔵パワーアンプの出力が、一般的な外部パワーアンプと同等なもの」、ということになる。具体的には、定格出力(4Ω接続時)が30Wあたりを超えてくるとそれは、“小型(小出力)タイプ”とは一線を画するレベルに入っていると言っていい。

それ以上のパワーが確保されると、“手軽さ”と“パワー”の両取りが可能となり、“小型(小出力)タイプ”のモデルとは、使い心地が異なってくる。「パワーアンプ内蔵DSP」は、それ1台で“マルチアンプシステム”が組めるようになるところがメリットなのだが、その内蔵パワーアンプがある程度のスペックを持っていると、外部パワーアンプを導入することで得られるメリットまでもを取り込めるのだ。そういったモデルが、「パワーアンプ内蔵DSP」としての“標準型”、というわけなのだ。

とは言いつつも、各機で特長は大きく異なってくる。分かれ目となる要素は主に3点ある。1点目は「ch数」、2点目が「1chあたりの出力」、そして3点目が「サブウーファー専用chの有る無し」だ。

ch数が異なることで価格は相応に大きく変わってくるし、1chあたりの定格出力が30W前後のモデルと100Wに迫るものとでも、当然ながら価格差は結構出てくる。

そして、サブウーファー用のパワーアンプが設定されている機種と、サブウーファーを鳴らすためには外部パワーアンプを繋げなくてはならない機種とでも、価格差が出てくる(使い勝手も変わってくる)。

なお、サブウーファー用のパワーアンプが設定されていなくても、ブリッジ接続が可能であれば、パワフルにサブウーファーを鳴らすことも可能となる(そしてそれが可能であると、その分、価格も高くなりがちだ)。

というわけで、“スタンダード”なタイプの「パワーアンプ内蔵DSP」には、チェックポイントが多々存在している。予算を勘案した中で、自分が組みたいシステム構成をイメージし、そのために必要なスペックを持つ機種を、しっかりと見極めよう。

今回は以上だ。次回も「パワーアンプ内蔵DSP」のトレンド分析を継続する。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.5「DSP編」その4 スタンダードな「パワーアンプ内蔵DSP」とは?

《太田祥三》

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