【INDYCAR 第14戦】アレクサンダー・ロッシが今季3勝目…琢磨はアクシデントに巻き込まれて戦線離脱

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
優勝した#27 ロッシ。
優勝した#27 ロッシ。 全 8 枚 拡大写真

インディカー・シリーズ第14戦の決勝レースが現地19日、ポコノ・レースウェイにて行なわれ、アレクサンダー・ロッシが今季3勝目をあげた。佐藤琢磨は序盤に発生したアクシデントに巻き込まれ、戦線離脱となっている。

【画像全8枚】

短いサマーブレイクを挟み、北米最高峰のレースシリーズは今季終盤4戦のタイトスケジュールに突入した。今回から3連戦、そのあと中1週を空けて最終戦という怒涛の1カ月でチャンピオン争いが決着する。

第14戦の舞台はペンシルベニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイ。特徴的な三角オーバルのコースだ。ポールポジションはウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)が獲得、佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)は予選10位。

決勝ではスタート時にいきなりフルコースコーションとなるアクシデントがあった後、7周目にリスタートが切られると、今度は多重アクシデント発生で赤旗中断となってしまう。上位でロバート・ウィッケンズ(#6 Schmidt Peterson Motorsports/ホンダ)とライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)が当たったことに端を発するアクシデントで、ウィッケンズのマシンは宙に跳ね上がってフェンスに激突、何回転もして大破する状況に見舞われた(ウィッケンズは病院に搬送されている)。

後続のマシンも何台かがこのアクシデントに巻き込まれる格好で戦線離脱を余儀なくされる。そのなかには#30 琢磨も含まれていた。琢磨は「ライアン・ハンターレイのマシンが壁にぶつかるのが見え、すぐにアクセルを戻しましたが、飛び散ったオイルをヘルメットにもマシンにも浴びて、なにもできずに壁にぶつかるという状況でした。負傷したドライバー(ウィッケンズ)が心配です」とコメントしている。

約2時間という中断を挟んだのちに再開されたレースは、アレクサンダー・ロッシ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)がほぼ完全に支配する展開となった。多重アクシデントの前のリスタートで首位に立っていた#27 ロッシは、ポール発進だった#12 パワーを相手に優位にレースを進めていく。最終的には200周のうち180周を首位で走る完勝、5位以下をラップダウンにして、3~4位もパスする寸前であった(2位のパワーとの最終的な差は約4.5秒)。

#27 ロッシのコメント
「今日のマシンはライバルの誰よりも速かったと思う。特別な一日とすることができたよ。素晴らしいチームメイト(僚友ドライバー)たちの存在も大きかった。Andretti Autosportというチームで走れる自分を幸運に思っている。ただ、今は負傷したロバート・ウィッケンズとあのアクシデントに巻き込まれた人たちを心配する気持ちが、自分のなかで支配的だ。大きなアクシデントがあっただけに、勝利を喜んでばかりはいられない」

2連勝で今季3勝目を記録したロッシは、シーズン総獲得ポイントを501に伸ばし、ランク首位で今回3位だったスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)に29点差と迫った。一時はディクソン独走ムードが漂い出していたチャンピオン争いが、残り3戦、再びヒートアップしそうだ。

今回の決勝レース4位はセバスチャン・ブルデー(#18 Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan/ホンダ)、1周遅れの5位はジョセフ・ニューガーデン(#1 Team Penske/シボレー)だった。#30 琢磨はリザルト上、21位となっている。

第15戦は次週、現地25日決勝の日程で、イリノイ州マディソンのオーバルコース「ゲートウェイ」にて開催される。今季最後のオーバル戦、ディクソンとロッシの王座争いの推移が最大の焦点になるだろう。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  2. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  3. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  4. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  5. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る