ハイエース にTRDが本気のアプローチ、働く&遊ぶを強力にサポート

試乗記 国産車
TRD ハイエース
TRD ハイエース 全 8 枚 拡大写真

世界的大ヒットモデルである『ハイエース』のポテンシャルをさらにアップするキットをワークスTRDが手がけた。

【画像全8枚】

試乗用に用意されたモデルはエアロパーツから足まわり、タイヤ&ホイール、さらにはスポーツシートまでを装着したモデルで、パーツの合計金額は取り付け費用別で91万6800円。なかなか高めの価格設定だが、ショックアブソーバーキットだけなら12万、ボディ剛性をアップするメンバーブレースセットは3万円と機能パーツはさほど高価な設定ではない。

ハイエースは荷物を載せることを前提に設計されている。乗用系はスプリングを交換するチューンが容易だが、貨物系はスプリングを交換するとさまざまな手続きが必要になる。このTRDのキットはスプリングを交換せずにショックアブソーバーだけで対応している。ノーマルのショックは複筒式、TRDは単筒式。単筒式にすることだけでオイル容量をアップできるが、今回はさらにギリギリまでサイズアップも行っている。連続作動時の安定性も向上しているはずだ。

目指した乗り心地は「街乗りなどで快適」というもの。決してワインディングで飛ばせるとかいうタイプのものではない。実際に走らせるとその目標は上手に達していることを感じる。ノーマル状態だとロールの発生も収束も速く、スッと沈みスッと戻る。しかし、TRDのショックはゆっくり沈み、ゆっくり戻る。とくにショックアブソーバーの伸び側が強くなっているため、ロールが戻るときには高級感のある乗り心地となっている。

スプリング同様に貨物車は乗用車用のタイヤを使うことができない。このハイエースに使われていたタイヤはグッドイヤーのイーグル#1ナスカー。ホワイトレターのサイドウォールが力強いタイヤだが、LT(ライトトラック)規格なので、乗り心地はイマイチ。そこをショックアブソーバーの性能で快適にしているのだからなかなかのものだ。

ハイエースに家族や友達を乗せて遊びに行く人はワゴン的な乗り心地を得られるだろうし、毎日の仕事でハイエースを使っている人はより疲労の少ない移動が可能になるはず。これは買いのシステムだ。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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