JR西日本は8月22日、平成30年7月豪雨の影響で運行見合せが続いている山陽本線、呉線、岩徳(がんとく)線の具体的な運行再開予定を明らかにした。
それによると、山陽本線白市~瀬野間と柳井~下松間、呉線広~坂間が9月9日、岩徳線周防高森~櫛ヶ浜間が9月22日に運行を再開する予定となった。
これらの区間は、9月末から11月中にかけての再開見込みとなっていたが、国土交通省や関連する事業者との調整や支援を行なうことで、再開時期が前倒しされることになった。また、呉線安芸川尻~広間の再開予定は、復旧作業が進捗したことにより、2019年1月中から10月中へと大幅に繰り上げられる。
このうち呉線呉~坂間では、NEXCO西日本がJR線路上の土砂を含めた一体的な土砂撤去・搬出を行なっているほか、国土交通省中国地方整備局が国道31号の用地を仮の土砂置き場として提供するとともに、周囲の交通状況を踏まえた搬出時間帯の調整も行なっている。山陽本線柳井~下松間においては、隣接する国道188号線のうち、下り方向の2車線を復旧工事の作業ヤードとして提供している。
なお、運行再開後は山陽本線白市~八本松間と呉線広~呉間で実施している暫定的な部分運転が終了となり、9月8日は八本松駅の仮設ホームが撤去される。そのため、当日の山陽本線西条~八本松間では20時以降の運行が中止される。
今回の運行再開で、JR西日本広島・山口エリアに残る運行見合せ区間は、山陽本線三原~白市、呉線三原~広、芸備線狩留家(かるが)~備後落合、福塩線府中~塩町の4区間となる。