【INDYCAR】フェルナンド・アロンソがロードコースでインディカーをテスト…来季本格参戦への布石か

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アロンソがロードコースでインディカーをテスト。
アロンソがロードコースでインディカーをテスト。 全 7 枚 拡大写真

2005&06年F1王者で、来年2019年はF1に参戦しないことを表明しているフェルナンド・アロンソが現地5日、米アラバマ州のロードコース「バーバー・モータースポーツパーク」でインディカーのテストを行なった。

アロンソは今年2018年限りでマクラーレンのF1シートから去ることを発表済み。現在はF1と並行して世界耐久選手権(WEC)の2018/2019シーズンにもトヨタから参戦しており、その最終戦となる19年6月のルマン24時間までの参戦継続に変化はないものと見られる。それにプラスして来年アロンソが何をするのか、そこが注目されている状況だ。

アロンソはF1モナコGP優勝(通算2勝)とルマン24時間レース総合優勝(18年に初優勝)を既に達成しており、あとはインディ500に勝てば、史上2人目とされる世界3大レース制覇の快挙に手が届く。インディ500には昨年(17年)初めて参戦し、上位で戦うという“新人”らしからぬ健闘を披露した。そのインディ500を含むインディカー・シリーズへの本格参戦、これが目下のところ、アロンソの来年のプランとして有力視されている。

そのアロンソが、再びインディカーのステアリングを握った。インディカーのシリーズ戦開催地でもあるバーバー・モータースポーツパークで、昨年のインディ500参戦時と同じくアンドレッティ陣営のマシンをドライブ。オーバルコースはインディ500初参戦時にテストや実戦で経験しているわけだが、ロードコースでインディカーを走らせたのは今回が初めてと見られる。

アロンソは「いい一日だったよ。それに楽しかった。(自分にとって仕様的に)新しいクルマをテストすることは好きだし、ロードコースでインディカーを走らせるのは何か特別な感じでもあったね。ドライからウエットまで、いろんなコンディションを経験できたことも良かったと思う。午後は少し風があったけど、全体としては概ねポジティブな日だった」などのコメントを残しており、良好な試走であったことを窺わせている。来季の参戦については依然として未定ながら、周辺の期待はさらにトーンアップしそうだ。

アロンソはF1のシリーズチャンピオン経験者であり、WECでも今季(18/19シーズン)チャンピオンになる可能性が充分にある。それを得る前提で、もし、インディ500に勝つだけでなくインディカーのシリーズチャンピオンになれば、世界3大レース制覇に加えて、“チャンピオン部門の世界3冠”も達成だ。それだけに来季の本格参戦があるのかどうか、引き続き注目が集まる。

来季のインディカー・シリーズは全17戦から成るカレンダーが既に発表されており、F1アメリカGP開催地のテキサス州オースティン「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」が新たに加わるなどしている。アロンソがシリーズ参戦するとなれば、ひとつ有利な材料となるかもしれない。

《遠藤俊幸》

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