ヤマハ ナイケン の深いバンク角を生んだ新技術、LMWアッカーマン・ジオメトリーとは?

モーターサイクル 新型車
ヤマハ発動機ナイケン発表・説明会
ヤマハ発動機ナイケン発表・説明会 全 15 枚 拡大写真

ヤマハ発動機が国内発売を発表した前2輪・後1輪の大型スポーツバイク『NIKEN(ナイケン)』。同社NPM事業統括部花村直己部長が、ニュートラルで軽快な旋回性を生み出すLMWの新技術について説明した。

【画像全15枚】

「フロント2輪を備え、なおかつリーンする車両を自然なコーナリング特性に仕上げるため、旋回時リーンしている状況でもフロント2輪が向く方向をコントロールすることが大きなポイントでした。リーンし、なおかつ内外輪差が生まれるフロント2輪が、常に旋回方向を向く設計を成立させたことで同心円を描く滑らかな旋回が可能となりました」(花村氏)

「この当社独自の設計を『LMWアッカーマン・ジオメトリー』と呼んでおり、ナイケンの魅力に大きく貢献しています」(花村氏)

特にトレッドが広いLMWの場合、直立時とリーン時ではタイロッドとパラレルアームの左右ピッチ変化量が異なるので、左右輪のトーが変化してしまい「ステアリング干渉」と呼ばれる現象が起きてしまう。左右輪が“がに股”のような状態となり、左右輪の方向性に差が生じるのだ。


◆旋回中、左右輪を常に同じ向きに保つ新技術
これに対し、LMWアッカーマン・ジオメトリーでは、直立時とリーン時いずれにおいても、タイロッドとパラレログラムリンクの左右ピッチ変化量が同一で、リーンによるトー変化を解消できる。

これを可能にしたのが、オフセットジョイントと呼ぶレイアウト。加えてトレッド/キャスター/タイヤ等との位置関連を最適化することで、リーン角が変化しても最適なアッカーマン・ジオメトリーを得ることができる。大きく車体をバンクさせても左右輪が同心円を描き、スムーズなコーナリングが可能となったのだ。

このLMWアッカーマン・ジオメトリーは、すでに発売していた『トリシティ/155』には採用しておらず、45度というより深いバンク角を求めたスポーツモデル、ナイケンだからこそ必要であったと花村氏は言う。ヤマハ発動機は、前2輪・後1輪の大型スポーツバイク『NIKEN(ナイケン)』を、9月13日より予約…

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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