DSが小型SUV『DS3クロスバック』発表…EVとガソリン、ディーゼル設定

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DSの DS3クロスバック
DSの DS3クロスバック 全 14 枚 拡大写真

●ラインナップ拡大戦略に沿って

PSAグループの高級車ブランド、DSは9月13日、フランス・パリのDSデザインスタジオにおいて、『DS 3クロスバック』を発表した。

DSはブランド立ち上げ以来、『DS 3』、『DS 3カブリオ』、『DS 4』、『DS4 クロスバック』、『DS 5』、『DS 7クロスバック』と、順次車種ラインナップを拡大してきた。DS 3クロスバックは、DSの車種ラインナップ拡大戦略に沿って登場した新型車となる。

DS 3クロスバックのボディサイズは、全長4118mm、全幅1791mm、全高1534mm、ホイールベース2558mm。Bセグメントに属する小型クロスオーバー車となる。DS 3クロスバックには、DSブランドの最新デザイン言語を導入。フロントマスクはDS 7クロスバックと共通イメージとなっており、新世代のDSモデルであることを表現する。車台には、PSAグループのモジュラープラットフォーム「CMP」を使用した。

●パワートレインは3種類、EV航続は450km

DS 3クロスバックの特徴は、複数のパワートレインの設定にある。EV版は「E-TENSE」を名乗り、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生するモーターを搭載。0~100km/h加速8.7秒の性能を発揮する。バッテリーは蓄電容量50kWhと大容量。この効果で1回の充電での航続は、WLTPモードで300km、NEDCモードで450kmとした。出力100kWの急速充電を利用すれば、充電は1時間半で完了する。

エンジンは、ガソリンが「PureTech」。最大出力は100hp、130hp、155hpの3種類をラインナップする。ディーゼルは、1.5リットル直列4気筒ターボの「BlueHDi」。トランスミッションには、8速の「EAT8」を155hpのガソリンエンジン車に設定。ガソリン/ディーゼルエンジン搭載車とEVは、同じ製造ラインで組み立てられる。

●「DSマトリクスLEDビジョン」ヘッドライト

DS 3クロスバックには、最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載。「DSマトリクスLEDビジョン」と呼ばれるヘッドライトは、ロービーム用の3つのLEDモジュールとハイビーム用のマトリクスビームモジュールで構成。各マトリクスビームモジュールから放射されるビームモジュールは、フロントガラスのカメラで検出された運転条件に基づいて、オンとオフを切り替える。その結果、DS3クロスバックは、他の道路ユーザーを眩惑させることなく、メインビームを維持できる。

「DSコネクテッドパイロット」は、自動運転への一歩を踏み出すもの。システムは0~180km/hで作動。前走車との車間距離と、レーン内の位置を適切にキープする。前走車に追従して車両が停止しても、3秒以内なら自動的に再発進。このストップ&ゴー機能付きのアクティブクルーズコントロールは、高速道路での長距離ドライブや渋滞時に効果を発揮する。

「DSパークパイロット」を使用すると、ステアリングホイールやアクセル/ブレーキペダルを使用せずに、ドライバーは自動駐車が可能。このシステムは30km/h以下の速度で、駐車可能な空きスペースをスキャン。適切な場所が見つかれば、ドライバーは、タッチスクリーン上で、縦列駐車か並列駐車を選択する。

《森脇稔》

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