J.D.パワージャパンは9月20日、2018年日本自動車商品魅力度(APEAL)調査の結果を発表。電動パワートレイン車が内燃機関車を40ポイント上回る結果となった。
調査は、新車購入後2~9か月経過したユーザーを対象に5月から6月にかけてインターネットアンケートで実施。自動車の性能やデザインなどの商品魅力度に関して評価してもらい、2万22387人から回答を得た。「外装」「内装」「収納とスペース」「オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(ACEN)」「シート」「空調」「運転性能」「エンジン/トランスミッション」「燃費」「視認性と運転安全性」の10カテゴリーに分類した合計77項目について、所有しているモデルを評価。商品魅力度を示す総合APEALスコア(1000ポイント満点)で表した。
調査の結果、2018年の業界平均の総合APEALスコアは、前年よりも1ポイント上昇し638ポイントとなった。カテゴリー別では、「エンジン/トランスミッション(638ポイント)」が4ポイント、「運転性能(649ポイント)」「視認性と運転安全性(646ポイント)」「シート(622ポイント)」が3ポイント、「空調(621ポイント)」「収納とスペース(618ポイント)」が2ポイント上昇。一方「燃費(627ポイント)」は4ポイント悪化した。
セグメント別では、軽自動車セグメント(+5ポイント)とラージセグメント(+1ポイント)で改善。軽自動車セグメントでは「エンジン/トランスミッション(593ポイント)」が10ポイント、ラージセグメントでは「視認性と運転安全性(719ポイント)」が7ポイントと最も向上した。一方、ミッドサイズセグメントで5ポイント、ミニバンセグメントでは1ポイントそれぞれ下がり、どちらのセグメントでも「燃費」が最も悪化し、10ポイント以上のマイナスだった。
またパワートレーン別では、電動パワートレイン車が内燃機関車を40ポイント(673ポイント)も上回った。特に電動パワートレイン車の代表的なメリットと言える「エンジン/トランスミッション」「燃費」「運転性能」での差は顕著で、「エンジン/トランスミッション」で107ポイント差、「燃費」で85ポイント差、「運転性能」で44ポイント差をつけた。
ブランド別ランキングでは、レクサスが742ポイントで7年連続トップ。2位はボルボ(732ポイント)、3位はBMW(716ポイント)だった。
セグメント別モデルランキングは、軽自動車のトップがホンダ『N-BOX』、スズキ『スペーシア』が2位、ダイハツ『キャスト』と『ムーヴキャンバス』が同率で3位。コンパクトはトヨタ『アクア』が1位、マツダ『CX-3』が2位、『デミオ』が3位。ミッドサイズはホンダ『シビック』が1位、マツダ『CX-5』が2位、スバル『レヴォーグ』が3位、ミニバンはトヨタ『アルファード』が1位、『ヴェルファイア』が2位、ホンダ『ステップワゴン』が3位だった。