三菱電機、モービルマッピングシステムの新製品発表 自動運転向け高精度3Dマップ作成に貢献

MMS-G外観とMMSで取得した3次元レーザー点群(右)
MMS-G外観とMMSで取得した3次元レーザー点群(右)全 1 枚

三菱電機は、自動運転向け3次元地図作成やインフラ管理などに活用できる三菱モービルマッピングシステム(MMS)の新製品「MMS-G」を12月25日に発売すると発表した。

MMSは、GPSアンテナやレーザースキャナー、カメラなどを車両に搭載し、走りながら道路や周辺の建物などの3次元位置情報を高精度に収集する移動計測装置だ。新製品は、GNSSアンテナを3本から1本に集約するなどの小型化により約50%軽量化したほか、2分割構造により輸送の容易化と少人数での着脱を実現。専用車両不要で、自動車や鉄道、船舶や台車などに搭載でき、多くの計測用途に対応する。

また、衛星信号を受信できないトンネルでも、慣性航法装置や車速センサーにより計測できるほか、高感度カメラの搭載により夜間でも計測可能。多くの場面で高精度な計測を実現し、3次元地図作成やインフラ管理に貢献する。さらに、独自の計測制御ソフトウエアにより、複雑な設定なしに計測できるほか、計測中の誤差の増減をリアルタイムで確認できるため効率的な計測を実現。付属の後処理ソフトウエアにより、三次元レーザー点群の出力などの計測後のデータ処理を容易とし、専門作業者を必要とせず、簡単に計測が可能となった。

三菱電機は今後、国内だけでなく、需要の拡大が見込まれる欧州・北米・アジア・オセアニアなど海外市場への展開を加速し、事業拡大を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 60fpsの超滑らか映像、“全部入り”純正ミラー交換型デジタルルームミラーが登場
  2. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  3. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  4. 次期『Sクラス』はこの顔? メルセデスベンツ『ビジョン・アイコニック』発表…大型2ドアクーペ提案
  5. 中国製高級ミニバンが日本初上陸、『ZEEKR 009』を国内販売へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る