東京消防庁のVR災害体験車に来場者青ざめる…危機管理産業展2018

東京消防庁のVR災害体験車
東京消防庁のVR災害体験車全 2 枚

防災関連の製品などを集めた「危機管理産業展2018」で来場者に人気があったものがあった。それは東京消防庁が展示したVR災害体験車だ。日本にはこれ1台しかなく、その体験整理券をもらうために多くの来場者が集まっていた。

【画像全2枚】

「このVR災害体験車は1年かけてつくったもので、リアル感を出すために納得がいくまで何度もつくり直しました。今年の4月に運用を開始し、防災イベントを中心に回っているところです」と東京消防庁の関係者は話す。その製作費は約1億3000万円だ。

椅子に座ってゴーグルを着用し、地震、火災、風水害の3種類を体験するもので、そのうち今回は地震編が披露された。まず家の中の映像が目の前に現れ、数秒後に緊急地震速報がなる。すると、震度7の地震が起こり、テーブルの下に隠れる。その間、座っている椅子は激しく揺れ、周りを見ると、上からものが落ちてきたり家具が倒れたりといった映像が映し出される。

しかも、その激しい揺れは1回だけでなく、3回も起こり、風や臭いも流れてくる。最後は家が壊れて閉じ込められ、救出されるという設定だが、体験した人の中にはそのすごさに血の気が引いて青ざめる人もいたほどだ。

「火災編では、周りが火の海に包まれ、熱風とともに焦げた臭いが流れてきます。また、風水害ではものすごい風とともに水しぶきが飛んできます。このVR災害体験車を通して少しでも防災意識が高まってくれればいいと思います」と東京消防庁関係者。

現在、このVR災害体験車は防災イベントで引っ張りだこになっており、体験希望者が殺到して体験できないと苦情が来ることもあるそうだ。

危機管理産業展2018は10~12日に東京臨海都心の東京ビッグサイトで開催、主催は東京ビッグサイト。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. 米倉涼子と覚醒剤オトコとヤナセの関係---『FRIDAY』
  4. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  5. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る