位置・地図情報関連国内市場、2017年度から上昇カーブ 矢野経済予測

国内位置・地図情報関連市場規模推移と予測
国内位置・地図情報関連市場規模推移と予測全 1 枚

矢野経済研究所は、国内の位置・地図情報関連市場の調査を実施。2018年度の同市場を前年度比24.2%増の934億円と予測した。

調査は、デジタル地図DBベンダー、GIS(Geographic Information System)エンジンベンダー、GISアプリケーションベンダー、メガプラットフォーマーを対象に、2018年3月~7月の期間、同社専門研究員による直接面談およびアンケート調査を併用して行った。

調査結果によると、国内の位置・地図情報関連市場規模(事業者売上高ベース)は、2014年度634億円、2015年度608億円、2016年度615億円と推計。2014年度から2016年度にかけて、同市場はほぼ横這い推移だった。

しかし、その後2017年度は前年度比22.2%増の752億円、2018年度は同24.2%増の934億円と大きく伸びる見通し。その要因としては、GISエンジンベンダー・GISアプリケーションベンダーの成長に牽引されていることがあげられる。GIS関連事業者は、GoogleやApple、Facebook、Amazon等のメガプラットフォーマーのサービスとの差別化を図るため、動態分析サービス企業等に自社サービスのターゲットを絞ったことで需要が伸びた。

また、位置・地図情報関連市場に強い影響力を持つメガプラットフォーマーと差別化して生き残るための手段として、O2O(Online to Offline)・オムニチャネルのGISアプリケーションが注目を集めている。スマートフォンを用いて利用者の動態を秒単位で把握し、個人情報等と併せて分析・解析することで、マーケティング活動の支援。それによりスポットでの店舗情報やクーポン、位置情報広告、インバウンド観光のための情報など、メガプラットフォーマーには真似できない深堀したサービスが提供できる。市場としてはこれからのものだが、位置・地図情報関連各社は未来の可能性を見据えて、技術開発を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 40アルファードの静粛性が一変!調音施工で快適性が飛躍的に向上
  2. トヨタ『スターレット』復活! 2026年デビューか?
  3. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  4. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】アイデアの詰まった使い勝手はまさに「ニッポンの国民車」だ…中村孝仁
  5. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  6. レゴ ブロック初心者再び! セナが愛用した「マクラーレン MP4/4」を組み立ててみたら感激した
  7. 【クルマら部】クルマ愛クイズ!今回は「F1」から全4問!
  8. JAOSがトヨタ『ランドクルーザー250』用各種カスタマイズパーツをリリース
  9. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  10. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
ランキングをもっと見る