[カーオーディオ 製品選び]ラインケーブルのトレンド分析…チェルノフケーブルを目安に

チェルノフケーブル・STANDARD
チェルノフケーブル・STANDARD全 2 枚

カーオーディオを趣味とする方々に向けて、ユニットチョイスにおいての“傾向と対策”を紹介している当コーナー。現在は「ケーブル」にスポットを当てている。今回は、具体的に製品を引き合いに出しながら、「ラインケーブル」のトレンド分析を行っていく。

取り上げるブランドは、ロシアのカーオーディオケーブル専業メーカー、“チェルノフケーブル”だ。当ブランドはスタンダードグレードから超ハイエンドモデルまで幅広いラインナップを誇っているので、「ラインケーブル」の現状を知るための1つの目安としてここにフィーチャーしてみようと思う。

さて、“チェルノフケーブル”は現在、「ラインケーブル」を5グレード擁している。まずは下級グレードの製品から見ていこう。最エントリーグレードのモデルとして用意されているのは、『STANDARD』だ。

ところで「ラインケーブル」は基本的に、“切り売り”されることはほとんどない。各ブランド、各グレードごとで長さ設定がされていて、Lch用とRch用とが2本1組となり両端にプラグを装着した形で完成品となって売られている場合がほとんどだ。

“チェルノフケーブル”の『STANDARD』の場合は、もっとも短いモデルが“0.62m”で、その税抜価格は“8800円”。もっとも長いモデルが“5m”でその税抜価格が“1万8500円”。ちなみに、「ラインケーブル」については、1m程度で1000円台の製品も存在しているので、当モデルは一般的にみれば、エントリーグレードの範疇は超えていると言っていい。

そしてこれに続くグレードが『SPECIAL』だ。こちらも、もっとも短いモデルが“0.62m”でその税抜価格は“2万円”。もっとも長いモデルが“5m”でその税抜価格は“3万8000円”。5グレードあるうちの2グレード目でありながら、十分に手応えある価格となっている。

このクラスともなると、導体素材に上級品が使われるのはもちろん、被膜の設計においてもいろいろな工夫が盛り込まれる。振動対策や熱対策という車載モデルならではの工夫もあれば、音質に対しての工夫も当然ながら凝らされる。

なお、フロント2ウェイスピーカーをマルチアンプ接続で鳴らす場合には、プロセッサーからパワーアンプまでを繋ぐ「ラインケーブル」は2セット必要となる。なので、マルチアンプシステムを組む場合には、ケーブルにかかる予算もしっかりと想定しておく必要が出てくる。例えば“チェルノフケーブル”の『SPECIAL』を使おうとするときには、“1.65m”のモデルであればで2万4000円(税抜)×2組で、計4万8000円が必要となる。このクラスの「ラインケーブル」を選ぼうとする場合は、ケーブルはもはや1つの“ユニット”、という趣きとなる。“周辺用品”というレベルは超えてくる、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も“チェルノフケーブル”の製品ラインナップを例に、「ラインケーブル」のトレンド分析を継続する。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.6「ケーブル編」その3 ラインケーブルのトレンド分析ll

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る