路側センサーが歩行者の飛び出しを検知、自動運転バスの実証実験 日立市で

路側センサーの設置場所の様子と歩行者検知イメージ。(1)指定エリアで常時、歩行者を検知、(2)横断エリア手前約50mの地点にバスが接近したことを通知、(3)歩行者が検知されている場合、バスへ歩行者などの存在を通知、(4)バスの通知と同時に回転灯が点灯。
路側センサーの設置場所の様子と歩行者検知イメージ。(1)指定エリアで常時、歩行者を検知、(2)横断エリア手前約50mの地点にバスが接近したことを通知、(3)歩行者が検知されている場合、バスへ歩行者などの存在を通知、(4)バスの通知と同時に回転灯が点灯。全 3 枚
みちのりホールディングスと日立電鉄交通サービスは10月19日、日立市で路側のセンサーが道路に飛び出す可能性のある歩行者を検知・通知するなどの新たな自動運転関連技術/サービスの実証実験に取り組むと発表した。

実証実験は産業技術総合研究所が経済産業省、国土交通省から受託実施するラストマイル自動走行の実証に参加するもので、コイト電工、ジョルダンとともに実施する。

今回の実証では、街路灯センサーを使った路側の歩行者検知、自動運転車への情報提供システムのあり方を検証する。単に自動運転できるだけかだけでなく、自動運転のある社会やモビリティサービスの深化を想定した実験を展開する。

実証では、日立BRTの歩車分離のバス専用道区間の路側に設置したセンサーで歩行者を検知し、専用区道を横断しようとする歩行者を事前に車両側に通知する。実験では、環境要因による検知精度への影響、適切な通知タイミングなどを検証する。これによって路側から人が飛び出した際、バスの急ブレーキによる車内転倒事故の防止を図る。

また、将来のバス自動運転サービスの提供を想定した一般市民向け実証実験も実施する。マートフォンアプリを使ってルート検索、チケット購入、タッチレス乗車など、サービス体験の変化を利用者に体験してもらいサービス提供での課題抽出と改善策の検討に活用する。バス車内のタッチレス乗車体験はヤマハが開発しサウンドUD推進コンソーシアムが提供する技術をチケット認証用に日本で初めて活用する。バス車内に設置したスピーカーから認証用の音声トリガーを再生し、スマートフォンアプリで音を拾うことで乗車を確認、下車時には音を拾わなくなることで下車を判断する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『IS』改良新型、表情一新…2026年発売へ
  2. ルノー『ルーテシア』新型、新デザインで大胆チェンジ…IAAモビリティ2025
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
  5. ヤマハが新型“3輪スクーター”発売!『トリシティ』125ccと155ccが大胆イメチェン、大型ディスプレイも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る