三菱 アウトランダーPHEV、欧州ベストセラーPHVに…導入5年で11万台突破

三菱アウトランダーPHEVの2019年モデル(欧州仕様)
三菱アウトランダーPHEVの2019年モデル(欧州仕様)全 4 枚

三菱自動車の欧州部門は10月30日、『アウトランダーPHEV』(Mitsubishi Outlander PHEV)の欧州市場における販売台数が、導入から5年で11万5448台に到達した、と発表した。

画像:三菱 アウトランダー PHEV の2019年モデル

アウトランダーPHEVは2013年10月、欧州最初の市場としてオランダで販売を開始し、その後順次、欧州各国に販売エリアを拡大してきた。

今回、アウトランダーPHEVの欧州市場における販売台数が、導入から5年で11万5448台に到達。三菱自動車によると、欧州で最も売れているプラグインハイブリッド車(PHV)であり、ドイツとスウェーデンの両国では、自国の自動車ブランド(メルセデスベンツやBMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ボルボカーズなど)のPHVよりも、アウトランダーPHEVが売れているという。

最新の2019年モデルでは、駆動用バッテリーとエンジンを新設計する大幅改良を実施しており、モーターやジェネレーターの出力を向上させるなど、プラグインハイブリッドEVシステムの主要構成部品のうち、ほぼ一新といえる約9割のコンポーネントを改良している。

エンジン排気量は、2.0リットルから2.4リットルに、400cc拡大。このガソリンエンジンは、カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により、アトキンソンサイクル化を図り、低回転域で効率性の高い発電を可能にしている。また、エンジン発電制御を全域で見直し、エンジン音を大幅に低減させることで、発電によるエンジン始動時の違和感を低減させた。

さらに、駆動用のリチウムイオンバッテリーの蓄電容量は、約15%向上させ13.8kWhとし、最大出力も約10%引き上げた。ジェネレーターやリアのモーターの出力も約10%向上させることにより、力強い走りを追求した。2019年モデルのパワースペックは、エンジンが135ps、フロントモーターが82ps、リアモーターが95psとなる。

2019年モデルは、環境性能も向上。国際基準の新燃費表示「WLTPモード」で、複合モード燃費は49.2km/リットル、CO2排出量は46g/km、EVモードの航続は市街地で最大56km。動力性能は、0~100km/h加速が10.5秒、最高速が170km/h。EVモードの最高速は135km/hに到達する。

《森脇稔》

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