ホンダ NSX GT3 に「エボ」、改良新型のデザインを反映…SEMA 2018

アキュラ(ホンダ)NSX GT3 エボ
アキュラ(ホンダ)NSX GT3 エボ全 8 枚
ホンダの海外向け高級車ブランド、アキュラ(Acura)は10月30日、米国ラスベガスで開幕したSEMAショー2018において、現行『NSX』のレーシングカーの『NSX GT3』の進化バージョン、『NSX GT3エボ』をワールドプレミアした。

NSX GT3は、現行NSXをベースに、FIA(国際自動車連盟)のGT3レギュレーションに適合させたレーシングカーで、ミッドシップには、市販車のNSXと同じ3.5リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。エンジンブロック、ヘッド、バルブトレイン、クランクシャフト、ピストン、ドライサンプオイル潤滑システムは、市販車から流用する。トランスミッションは、6速シーケンシャルとした。

NSX GT3の市販車との最大の違いは、ハイブリッドシステムが搭載されない点にある。エンジンのパワーだけが後輪を駆動するMR(ミッドシップ・リアドライブ)車となり、市販車のNSXの特徴である前/後輪へのモーターパワーのアシストはない。これは、FIAのGT3レギュレーションが、ハイブリッドと4WDを禁止しているためだ。

すでにNSX GT3は、北米、欧州、日本、アジア、オーストラリアなど、世界のモータースポーツに実戦投入され、成果を上げている。そこでアキュラは今回、NSX GT3の進化バージョンのNSX GT3エボを発表し、2019年から、世界のモータースポーツに実戦投入する。
アキュラ(ホンダ)NSX GT3 エボ
NSX GT3エボでは、改良新型NSXのデザインを反映し、新デザインのフロントマスクを採用。さらに、新設計のリップスポイラー、ディフューザー、リアバンパーなどにより、空力性能や冷却性能を向上させた。新開発のターボチャージャーは、スロットルレスポンス、ブーストコントロール、燃費を改善する。ABSのハードウェアとキャリブレーションを見直し、ボッシュ製のディスプレイとデータロガーもアップグレードを受けている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  3. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  4. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  5. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る