訪日外国人4000万人は無理、飛行機がない---エアバスの売り込み

手前からA330、A350XWB、A380による編隊飛行。 (c) Airbus
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日本では2020年までに訪日外国人数4000万人を目指している。しかし、航空機の平均ロードファクター(搭乗率)が上がり、空港の現在の発着枠をすべて活用し、さらに今後の予定通りに枠を拡大しても、4000万人達成には輸送量が500万人分不足する。

航空機メーカー、エアバスの試算だ。エアバス・ジャパンは1日、エアバス航空機最新情報および市場展望についての最新状況メディア・ブリーフィングを東京都内で開催した。登壇したのはエアバス社のアジア北米担当マーケティング・バイス・プレジデント、ヨースト・ヴァン・デル・ハイデン氏。

エアバスは現在、100座席から600座席以上を装備する10機種の旅客機を設計・製造している。2017年は航空業界にとって好調な年で、利用者数はプラス3億人の40億人、ロードファクターは81.4%を記録した。2018年も引き続き堅調で、特にアジア太平洋地域においてこの傾向が顕著だという。ピーチが、アジアで初めて、A321LRのカスタマーに。(完成予想写真) (c) Airbus

日本を起点とする国内線や国際線の旅客数は、2002年から2017年の15年間で1.5倍に拡大し、約1億8000人になった。エアバスの予測では、2018年から2037年度までの20年間における日本の旅客需要は、年率平均2.9%で成長する。国内路線の年間成長率は1.4%、国際線の年間成長率は4.2%と見込む。

そのため2037年までに日本の国内線・国際線で運航される旅客機数(日本の航空会社および海外航空会社の合計)は、現在の890機以上から1600機以上に増える。2018年9月末時点で、日本では約100機のエアバス機が運航している。今後ANAが「A380」を、JALが「A350XWB」を2019年から運航する予定だ。超大型機A380 (c) Airbus
いっぽう首都圏の空港である羽田空港や成田空港の発着枠はほぼ飽和状態にある。羽田は21時台の出発枠に余裕がある以外は空きがない。成田空港の発着枠は1日をならして82%使用しており、航空会社からの発着希望が多い時間帯は要望が配分を上回っている。2020年のインバウンド4000万人達成には輸送量が500万人分不足する。

そこでエアバスは「最適なソリューション」としてA380を訴求する。“XLサイズ”のA380なら、発着枠を増やすことなく拡大する旅客需要に対応できる。2019年春からANAがA380をハワイ線に就航させる予定だ。

《高木啓》

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