「こんなの初めて!」を移動させるビジネス…フードトラックで容易に、土地も有効活用

東京銀座の遊休地をシェアする

ニーズに合わせ、トレンドに合わせて店が変わる

キッチンカーは大型化のトレンド

新規出店、起業のハードルを低くする

東京・銀座に新しいシェアビジネスサービス
東京・銀座に新しいシェアビジネスサービス全 8 枚

東京銀座の遊休地をシェアする

空き地や遊休地が増えている時代。土地オーナーは駐車場活用に足踏みし、飲食店経営者は出店先を探しつつも高価な家賃に決められずにいる。そして客はグルメサイト普及や食の多様化で“飽き”が早まっている……。

【画像全8枚】

こんなスパイラルをどう打破するか。そのヒントを探る試みが、東京・銀座で始まった。現場は首都高銀座ランプ出てすぐ、東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅からもすぐの東京劇場となり。2トントラックを改造した「フードトラック」が明かりを灯す、「AKINAI 銀座」だ。

AKINAI 銀座プロジェクトは、遊休地に、フードトラックやコンテナを活用して人気店を誘致し、街のにぎわいを創出させるというプロジェクト。

ニーズに合わせ、トレンドに合わせて店が変わる

すでに同様のプロジェクトが複数走っているなか、この銀座のつくりが違うのが、2トントラッククラスの“厨房”を誘致し、「人が移動するんじゃなくて、店舗がニーズにあわせて移り変わる」「トレンドにあわせた人気店を適宜、誘致する」。そう話すのは、この AKINAI 銀座プロジェクトを手がける「ふかする」の鈴木悠太代表取締役。

「ふかする」は土地オーナーから遊休地を借り上げ、出展希望事業者とマッチングする。また、フードトラックやコンテナのディレクションも行なう。

「このプロジェクトを立ち上げた背景には、私自身、オフィスの近辺でランチやディナーをとるときに、『おいしいけど飽きちゃう』って感じることがまずある。いっぽうで、各地に出店を展開したい飲食業界オーナーは、グルメサイト全盛でも、メニュー開発や新店舗展開などに、コストも労力もかけられないという事情があった」

「その解決のひとつが、『ユーザーが飽きないように、店舗が移動する』というアイデア。ユーザーが動くんじゃなくて、キッチンカーやフードトラックが移動することじゃないかと。そうすると、飲食店側は、自信のあるメニューに磨きをかけられるし、各地のユーザーはその味を新鮮に感じ、通いたくなるモチベーションにつながる」東京・銀座に新しいシェアビジネスサービス東京・銀座に新しいシェアビジネスサービス

キッチンカーは大型化のトレンド

メディア公開で注目したのは、そのベース車両。これまでキッチンカーというと、軽自動車をベースにした移動店舗がすぐにイメージできた。それがいま、「実は1.5トンから2トンのトラックが注目を集めている」と鈴木代表はいう。

「キッチンカーは、軽自動車という限られた狭い空間で、調理や精算、片付けなどを強いられていた。軽自動車よりも大きい、2トンクラスのフードトラックの厨房エリアは、もはや固定の飲食店と同等スペース。言い方は失礼かもしれないけど、『新橋あたりの小料理屋よりも使い勝手がいい』という感じ」東京・銀座に新しいシェアビジネスサービス東京・銀座に新しいシェアビジネスサービス

新規出店、起業のハードルを低くする

こうした使い勝手もメリットとみた20~40歳代がフードトラック事業に進出しているという。独立志向のある彼らがフードトラックを所有してこうしたプロジェクトに参画するのには、「いろいろな事情がある」と鈴木代表。

「もともと飲食店を経営するオーナー側としては、新たな店舗開業資金として1000万から2000万円ぐらいかかるといわれている。昨今の人材不足もあるし、高額立地は大企業感の取引になるといったことから、多店舗展開が難しいという状況にある」

「従来までの、土地を賃貸して経営するかたちとなると、契約や条例といった規制がいろいろある。償却が終わらない、回収ができないという悩みもある」

「このプロジェクトでは、遊休地を年単位で短期契約し、コンテナなどを活用する“柔軟な動きができる出店ケース”。水道管やガス管を切断するだけで、そのまま違う場所へ移設もできる」

人が名店をハシゴする時代から、名店がむこうからやってくる、しかも定期的に入れ替わる時代へ……。

鈴木代表は「空き地や遊休地の活用ヒント」についてこう伝えていた。「土地オーナーが固定資産税などのからみで考える土地利用法は、これまでコインパーキングが一般的だった。でも今、コインパーキングは値下げ合戦。カーシェア普及や若者のクルマ離れがあるうえ、駐車場も供給が飽和状態にある。駐車から停車に変わるいま、土地を駐車スペースから商売スペースに変える、新しい運用方法だと思う」

《レスポンス編集部》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【トヨタ アクアGRスポーツ 新型試乗】この価格差なら納得できる、コンパクトカーの枠を超えた走り
  2. ブリッツのレーザー&レーダー探知機「Touch-LASER」向け、『GR86/BRZ』専用マウント発売
  3. 【レスポンス読者試乗会】乗って初めて見えた、4組の試乗者が語る日産『エクストレイル』のリアルPR
  4. 309人のオーナーが語る『エクストレイルらしさ』乗り続けてわかったタフギアの素顔PR
  5. ブレイズ、ホンダ『N-VAN』対応キャンピングカーキット近日公開 EV版にも初対応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「事故死ゼロ」と「移動の自由」の両立へ…トヨタとホンダが「ITS世界会議」で示した次世代技術
  2. 「E2E AI」って何? 自動運転を支える技術…EdgeTech+ 2026【キーワード Vol. 4】
  3. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  4. 「フィジカルAI」って何? 似ている4つの基本用語…EdgeTech+ 2026【キーワード Vol. 1】
  5. 「Sim-to-Real」って何? AIを動かす実装技術…EdgeTech+ 2026【キーワード Vol. 3】
ランキングをもっと見る