東名高速道路を西から東京へ向かって走ると、最後のパーキングが港北PAになる。ここのアジフライに驚かされた。拙宅の最寄が東名川崎インターということもあり、西へ向かう際にも、西から帰る際にもあまり寄る機会がないのだ。
先日少し郊外から都内を抜けてさらに一時間ほどという行程でドライブする機会があった。ちょうど港北パーキングエリアが旅程の半分ほどになる。普段寄る機会がない、遠方のパーキング以上になじみが薄いパーキングエリア、港北パーキングエリアの上り線で遅めのランチを取ることにした。
そこそこメニューが充実していて、どれにしようか迷う。その中で目に留まったのが「アジフライ定食」。二尾ついて満足度が高そう。ということで食券を購入し厨房に差し出す。「揚げたてをお出ししますので、少し時間をいただきます」と言われたが、10分とは待たず、きつね色にあがったアジフライを真ん中に据えたアジフライ定食が出てきた。
フライになったアジがそもそもふっくらと肉厚で食べ応え充分。揚がりの按配も、カリッという外側とふっくらと中身とでよい対比だ。店内を見ると、ランチには遅い時間にもかかわらず、アジフライをほおばるドライバー氏がほかにもちらほら。港北のアジフライは物流を支えるパワーの源にもなっているのだ。
首都高速に入る最後のパーキング。ここは港北食堂と銘打って、パーキングエリアながらなかなか充実したメニュー構成が魅力だ。時々無性に食べたくなるアジフライ。そんな時には一区間だけ遠回りして(筆者の場合)、港北に立ち寄ろうか。そんな気持ちにさえなった。神奈川県だと、西湘バイパス西湘パーキングのアジフライと双璧をなす一品だ。