静岡県小山町にある富士スピードウェイのイベント広場で「ハチマルミーティング2018」が開催され、クラシックカーや旧車と呼ぶにはまだ新しい、ちょっと古い車400台余りが集まった。
主催したのは芸文社『ハチマルヒーロー』編集部。同誌は1980~90年代に生産された”ハチマル車”を取り上げる自動車専門誌で、その読者を中心としたオーナー同士の交流が目的。2011年に静岡エコパアリーナで始まり、富士スピードウェイ、東京都のお台場と開催され、今年で8回目の開催となった。
開場は朝7時という早い時間ながら、その前から入場を待つ車両が並んだ。イベント開催の10時には、トヨタ『ソアラ』や日産『ガゼール』、スバル『SVX』、ホンダ『CX-X』、三菱『ランサー』などが広い会場をびっしりと埋め尽くした。四国や東北など遠距離を走ってきた車もかなりあり、やはりそれほど古さを感じさせない”現役”ぶりはハチマルカーならでは。
直線基調のカクカクのボディや、リトラクタブルヘッドライト、デジパネ、”FULL TIME 4WD”のデカール、BBSのホイール、トランクに装着されたTLアンテナなど、その当時に流行したデザインやアイテムがそれなりの年代を感じさせた。真っ白いボディカラーが多いのもハチマルらしい。
数的に目立ったのはトヨタ『クラウン』『マークII』、日産『セドリック』『スカイライン』などだったが、ホンダの初代『バラード』や総生産台数380台と言われるダイハツ『リーザスパイダー』、ガルウィングドアのトヨタ『セラ』など、今や希少となった車も。当時の韓国製乗用車で最高級車種といわれたヒュンダイ『エクウス』といった珍車!? には、来場者の好奇のまなざしが注(そそ)がれていた。
この日は時折雨の降るコンディションとなったが、恒例の車を手押しでタイムを競う「手押しゼロヨンレース」や景品付き「じゃんけん大会」なども行われ、各オーナーや見学者たちは、ちょっと懐かしい1日を楽しんでいるようだった。
この模様は2019年2月1日発売の『ハチマルヒーロー』3月号で全車掲載される予定。