住友ゴム工業は11月7日、2018年1~9月期の連結決算を発表。主力のタイヤ事業の売上収益は前年同期比1.9%増の5407億円、事業利益は同11.1%増の269億円となった。
国内新車用タイヤについては、自動車生産台数は前年同期並みの推移だったが、低燃費タイヤを中心とする高付加価値タイヤの拡販により販売数量が増加。売上収益は前年同期を上回った。
国内市販用タイヤは、ダンロップ「エナセーブEC204」「ルマンV」やファルケン「AZENIS FK510」などの新商品が貢献したほか、年初の降雪の影響で冬タイヤの出荷が好調に推移したこともあり、売上収益は前年同期を上回った。
海外新車用タイヤは、欧州、北米のほか、新興国で納入を拡大したこともあり、売上収益は前年同期を上回った。海外市販用タイヤは、中近東での政情不安に伴う消費の低迷があるものの、景気の拡大が継続する欧州を中心に販売数量が増加したことに加えて、2017年2月に英国タイヤ販売会社「ミッチェルディーバー グループ」を取得したことによる英国市場での販売数量の増加により、売上収益は前年同期を上回った。
レクサスES300h “version L”に新車装着のダンロップ SPスポーツMAXX 050(235/45R18 94Y)そのほかゴルフ・テニス用品などのスポーツ事業も好調に推移。全体の売上収益は同2.9%増の6359億円、事業利益は同14.4%増の346億円、営業利益は同12.1%増の336億円、四半期利益は同0.9%増の171億円となった。
通期業績見通しについては、足元の需要動向や為替相場などの環境変化を反映して下方修正。売上収益8850億円(前回予想比150億円減)、事業利益および営業利益600億円(同80億円減)、四半期利益355億円(同75億円減)とした。