NECがコネクトカーや無人店舗など、最先端技術を紹介…フォーラム&EXPO

東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」
東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催される「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」全 14 枚

日本電気(NEC)は11月8~9日の2日間にわたって、「Digital Inclusion ~デジタルのチカラで、ひとりひとりが輝く社会へ~」のテーマの下、「C&Cユーザーフォーラム/iEXPO2018」を、一般公開する。

このイベントは、NECが持つ最先端の技術やサービス、導入事例を広く一般に紹介するもの。会場は東京国際フォーラム(東京・有楽町)。7日、報道関係者に先行公開した。

開催初日の8日には、NECの新野 隆CEOがテーマに基づいた基調講演を行なう他、特別講演としてハウステンボスCTOの富田直美氏らによる「AI、ロボット、IoTを社会に活かす」、さらに脳科学者の中野信子氏らによる「人工知能×クリエイティブの未来」を予定。9日には日本をワールドカップに導いた元サッカー日本代表監督の岡田武史氏と西野朗氏による「勝つための、決断」を予定する。また、約60のセミナーを通じてNECの製品やサービス、導入事例などを紹介していく。テーマステージではNECのが取り組む最先端技術&サービスの概要を説明テーマステージではNECのが取り組む最先端技術&サービスの概要を説明

展示は国際フォーラムの地下2階にあるホールEで行われる。「NEC Safer Cities」[NEC Value Chain Innovation」「デジタルトランスフォーメーションを加速するプラットフォーム/サービス」「宇宙」の4セクションに分け、NECの最新ソリューションや製品、技術が展示されている。

会場に入って正面にあるのがテーマステージで、NECがトライしている様々な新技術やサービスの概要が紹介される。概要を把握した後は、空港での旅客の出入国や搭乗を顔認証でスムーズに行う「Fast Travel/OneID」のデモを体験できるコーナーが見えてくる。顔認証は東京オリンピック・パラリンピックでも活用されることになっており、やはり会場では最新装置を使った体験もできる。災害時や物流での活用を想定した大型ドローンも出展災害時や物流での活用を想定した大型ドローンも出展

その位置から後ろを振り向くと巨大なドローンが目に入る。人は搭乗できないものの、災害時や物流などで活用できるよう開発中とのこと。基本的には垂直離陸を想定しているが、車輪も備えられており、助走を加えた滑空も可能。展示されているものはモックアップで、2019年の実用化を目指しているという。脇見運転を検知して警告脇見運転を検知して警告

そこから奥へと進むと右手に「Connected Car Solutions」のコーナーが見えてくる。コネクテッドカーや自動運転に必要なサイバー攻撃に対する検知システムや、危険予測、脇見運転警告を紹介。さらにレーザー通信を使った車車間通信への取り組みを模型で体験できるコーナーも用意されている。レーザー通信によってより遠くの車車間通信を実現するレーザー通信によってより遠くの車車間通信を実現する

多くの人で賑わっていたのが無人店舗コーナーだ。台湾セブン-イレブンが1月にオープンした無人コンビニ「X-STORE」の仕組みを体験できるというもの。顔認証システムを活用して入店客を把握し、客が事前に登録した電子マネーで決済できる。購入したものはセルフレジで精算する必要があるが、Amazon Goに比べて導入コスト面で大きなメリットがあるという。

AIを活用したコラボレーション「あの頃はCHOCOLATE」も人気だ。これは、AI「NEC the WISE」が、新聞記事から時代のムードを味覚指標で表現するというもので、チョコレート専門店のダンデライオン・チョコレート・ジャパンとのコラボレーションにより、時代のムードを味わうことができる。会場では実際に試食もでき、その時代背景の“味”を体験してみるのもいいだろう。AIを活用したコラボレーション「あの頃はCHOCOLATE」AIを活用したコラボレーション「あの頃はCHOCOLATE」

2018年度グッドデザイン賞・ベスト100に選ばれたのが「Bio-IDiom」。NECが開発した生体認証製品群を指すもので、顔や虹彩、耳など6つの生体認証技術を組み合わせる。ニーズやシーンに応じた活用が行える、マルチモーダル生体認証としている。

その他、「宇宙」のセクションでは、NECが開発全般を担った小惑星探査機「はやぶさ2」と、小惑星「リュウグウ」の模型を見られる。会場では地表にタッチダウンする様子などを聞きながら、未知の領域での先端技術を知ることができる。11月1日から本格運用が始まった準天頂衛星「みちびき」の活用についても紹介されている。

《会田肇》

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