荷台ごと積み替え---林業の効率化、アクティオが新型車両レンタル開始

伐採現場から積荷を搬出(2018森林・林業・環境機械展示実演会)。
伐採現場から積荷を搬出(2018森林・林業・環境機械展示実演会)。全 8 枚

総合建設機械レンタル業のアクティオは、林業の伐採現場で木材を運ぶフォワーダから、トラックへ、積荷の荷箱ごと載せ替え可能な新性能「FUVフォワーダ」と「FUVダンプ」を、東京都あきる野市で11月18~19日に開催された「2018森林・林業・環境機械展示実演会」に展示、19日から、レンタルを開始した。

林業における樹木の伐採は、現場近くに道路のない森林や、山地で行われる。切り倒された木材は、フォワーダと呼ばれる運搬車両で、トラックなどが待機する林道まで運ばれる。このときフォワーダからトラックへ木材の積み替え作業が発生する。

アクティオがレンタルを開始した「FUVフォワーダ」と「FUVダンプ」は、伐採現場からフォワーダで、木材を荷箱に乗せて運び、積み替え場所では、荷箱ごと木材を下ろす。その荷箱をそのままトラックに搭載し、木材は荷箱ごと製材所や貯木場に向けて搬出される。そしてフォワーダはトラックが運んできた空の荷箱を積んで伐採現場へ戻る。

荷箱の載せ換えはリモコンでもできる。またフォワーダの運転席での、荷箱の積み替え作業は死角が多いので、アクティでは同時に、車両カメラの画像を映すアイウェア型高輝度ディスプレイも提案している。

現在、林業業界では人手不足の影響から、作業の簡略化や作業効率の向上が求められている。アクティオは、このような課題解決のため、山林現場で、一般的なスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを活用した業務管理システム、アクティオ「Forest Mobile」(フォレストモバイル)や、「3F3tスタンションダンプ」、「ショートアームプロセッサ」など、林業業界の働き方改革に役立つサービスを展開している。

「FUVフォワーダ」と「FUVダンプ」は、アクティオのイニシアティブで、ヤンマーと極東開発工業との、3社の協力で開発された。今後もアクティオは、“レンサルティング”=レンタル+コンサルティングを通して、林業業界の課題解決に取り組むという。「FUVフォワーダ」と「FUVダンプ」は、年間5組を作製する見込み。

《高木啓》

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