日産の取締役会、カルロス・ゴーン会長を解任…全会一致で決議

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日産自動車(NISSAN)は11月22日、取締役会を開催し、カルロス・ゴーン会長の会長職および代表権を解くことを全会一致で決議した、と発表した。

カルロス・ゴーン会長らは、開示されるゴーン会長の報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していた。さらに、ゴーン会長に、日産の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められていた。11月19日、カルロス・ゴーン会長とグレッグ・ケリー取締役は、金融商品取引法違反の容疑で、東京地検特捜部に逮捕されている。

これを理由として、日産自動車の取締役会は、カルロス・ゴーン会長の会長職および代表権を解くことを全会一致で決議した。グレッグ・ケリー取締役についても、代表権を解くことを全会一致で決議している。

日産は、本事案の重大さを確認した上で、ルノーとの長年のアライアンスパートナーシップは不変であり、日常の協力関係、協業への影響度や動揺を極力少なくしていくことが、取締役会の使命であることを確認したという。

日産グローバル本社そばで待機する報道陣。 (c) Getty Images日産グローバル本社そばで待機する報道陣。 (c) Getty Images

なお、次期取締役会長の選任については、社外取締役の豊田 正和氏を委員長とし、井原 慶子氏、ジャンバプティステ ドゥザン氏によって構成される委員会を設置し、現取締役の中から取締役会長候補を提案する、としている。

《森脇稔》

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