スバルが国際航空宇宙展2018に出展、クルマ不正問題の影響は?

スバルのブース
スバルのブース全 1 枚

SUBARU(スバル)は東京ビッグサイトで開催された「国際航空宇宙展2018東京」(11月28~30日)に出展。初日には吉永泰之会長がブースを訪れ、社員を激励したという。今のスバルはクルマの不正問題でピンチに立たされており、社内で動揺が広がらないことへの配慮があったのかもしれない。

そんなスバルが今回目玉の製品として展示したのが、「SUBARU BELL 412EPX」というヘリコプターだ。40%スケールモデルだったが、米国ベル・ヘリコプター・テキストロン社と共同開発したもので、高い信頼性と汎用性を持つ412シリーズの最新型となるヘリコプターだ。

同社関係者によると、性能と安全性の向上のために金属表面加工技術や高効率生産技術など、スバル独自技術を最大限に投入した機体とのこと。また、メイン・ローター・ギアボックスの強化をはじめ、無潤滑状態でも30分間飛行可能なトランスミッションを搭載し、トランスミッション・トルクを11%(約111km/h)向上させた。

来年から販売する予定で、同社関係者も期待を寄せる製品だ。しかし、気になるのが相次いだクルマの不正問題の影響だ。なにしろクルマの販売は問題発覚以降、急速に落ち込んでいるからだ。

スバルの航空機事業は、長い間収益的に厳しい状況にあった。それを吉永社長時代に近藤潤副社長(当時)が陣頭指揮を執って、クルマづくりの考え方を取り入れるなどの構造改革を進め、収益の上がる体質に変えた。

そんなときだけに航空機事業への影響が心配されるわけだが、会場にいたスバル関係者数人に聞いてみたところ、「不正の影響はない」と口を揃える。航空機ビジネスはクルマとは全く別の世界のようで、ユーザーもある程度決まっており、スバルのブースには次から次へと来場者が訪れていた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. あのスバル「プロジェクト・ミッドナイト」が再びヒルクライムへ! グッドウッド2025で記録更新ねらう
  5. 戦後初のアウディ誕生から60周年、1965年に4ストロークエンジンで技術革新
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る