ジェイテクト、社長が市場投入を前倒しさせたキャパシタの実力…国際航空宇宙展2018

ジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタ
ジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタ全 5 枚

ジェイテクトはステアリングや駆動系部品、ベアリングなどを製造し、トヨタ系の大手自動車部品会社として知られているが、航空機部品もつくっていることはあまり知られていない。

【画像全5枚】

「国際航空宇宙展2018東京」では、そんな航空機部品を展示していた。ただ専門家でなければ、それが自動車部品なのか、航空機部品なのか、なかなか見分けがつかない。しかし、その品質や信頼性については全く比べものにならないそうだ。

「部品の成分が同じでも、品質がものすごく厳しく、検査の仕方も違います。それと単価も全然違います」と同社関係者は説明し、利益率も高いという。

そして、「今後の事業の柱になる製品」と紹介のがリチウムイオンキャパシタだ。なんでも安形哲夫社長が市場投入を前倒しさせたそうだ。当初は2021年に量産化して投入する予定だったが、それを1年半前倒しして19年にしたのである。もたもたしていたら、市場を取ることはできないということなのだろう。

その最大の特徴は高耐熱であるということ。「独自技術によって、動作温度範囲をマイナス40度からプラス85度に拡大したのです。これは世界初のリチウムイオンキャパシタと言っていいです」と同社関係者は胸を張る。そのうえ、出力する上限電圧を制限すれば、105度までの高温環境下でも使用が可能なのだ。

これまでのリチウムイオンキャパシタの動作温度範囲はプラスの60度までで、車室内搭載部品としての要求を満たしていなかった。おまけに冷却システムを使用する必要があった。それがジェイテクトのリチウムイオンキャパシタによって、車室内搭載部品の要求に適合することになり、冷却システムの使用も不要になったわけだ。

同社では、そのリチウムイオンキャパシタをモジュール化して供給していく計画だ。「高い温度での使用が可能なので、自動車以外にもさまざまな産業分野で売り込んでいける。次の次代を担う製品として非常に期待している」と同社関係者は熱く語っていた。

《山田清志》

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