VWジャパン、不適切な燃費・排ガスの抜き取り検査が発覚

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フォルクスワーゲングループジャパン(VWジャパン)は、完成検査時に実施する燃費・排出ガスの抜取検査の一部で、本来「無効」としなければならないものを「有効」と処理していたとして国土交通省に報告した。4日に報告、5日に発表した。

SUBARU(スバル)で燃費・排出ガスの抜き取り検査での不正が明らかになったことから、国土交通省は自動車メーカー、輸入車業者に、燃費・排出ガスの抜取検査を適正に実施しているか調査して報告するよう指示していた。輸入車業者では、アウディジャパンが一部で不適切だったと報告、VWジャパンは報告を保留していた。

VWジャパンによると、試験速度許容誤差範囲の逸脱(トレースエラー)や、試験室湿度条件の範囲逸脱があったために、本来「無効」と判断すべきところを、「有効」として処理していた事案が計83件確認された。同社では、測定結果は正規に測定された他の数値と同等の範囲内に入っており、燃費・排出ガス値への影響はなかったとしている。

測定結果を精査した後にデータを手動でシステムに伝送する際、プルダウンメニューで「無効」を意味する「nOK」を選択しなかったために起きた人的ミスが原因としている。試験室湿度の許容範囲逸脱の発生原因は特定できていない。

また、データの書き換えや、試験室の湿度を除く試験・車両条件設定のログデータの条件逸脱はなかったとしている。

同社では、今回の不適切事例の発生を真剣に受け止め、ドイツ本社でのプロセスを見直して改善活動を開始し、再発防止に努めるとしている。

《レスポンス編集部》

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