ボッシュ、C-V2X技術の開発を促進…コネクテッドな自動運転を実現へ

ボッシュのC-V2Xのイメージ
ボッシュのC-V2Xのイメージ全 1 枚

ボッシュ(Bosch)は12月5日、将来のコネクテッドな自動運転の実現に向けた「C-V2X」技術の開発を促進するために、米国シリコンバレーのスタートアップ企業、Veniam社と提携すると発表した。

Veniam社は、移動体同士や移動体とモノの間の通信に適したメッシュ型Wi-Fi通信サービスを手がけており、通信ハードウェアの開発と販売も行う。従来困難だった移動体向けメッシュ型通信網における通信経路決定を可能とするアルゴリズムを開発し、実用化している。

ボッシュはVeniam社と提携し、同社の技術を導入しながら、将来のコネクテッドな自動運転を実現するためのC-V2X技術の開発を促進していく。C-V2X(vehicle to everything)は、車両がモバイル通信システムを通じて、他の車両や周囲と通信できるようにするためのテクノロジーだ。

C-V2X技術はこれまで、高速道路上での車線変更時や前走車が突然ブレーキをかけた際のリアルタイム警告システムとして用いられてきた。しかし、直接的な情報交換が可能になれば、「アダプティブクルーズコントロール」はドライバーに警告するだけでなく、自動的に加速したり、ブレーキをかけたりすることができるようになる。

また、車両がC-V2X技術を使用してリアルタイムで直接通信するようになれば、危険をいち速く検知できるようになる。ネットワークに接続した車両はこの通信技術を通じて、半径300m以内にいるすべての車両に位置や速度に関する情報を直接送信でき、基地局経由の中継チャンネルを介さなくても、遅滞なく情報をやりとりできる。そのため、車両は周囲の車両の運転状況を把握することが可能になる。

ボッシュは、V2Xデータ通信のためのオールインワン中央制御ユニットを開発するために、個別に単一の伝送技術のみを備えた接続ユニットとテレマティクスユニットを組み合わせている。車両は都市部ではWi-Fiネットワークを利用し、他の場所では携帯電話ネットワークなどを利用して通信する。これらの多様な通信オプションを管理するという複雑な作業を、Veniamのソフトウェアソリューションによって処理する、としている。

《森脇稔》

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