台車枠の溶接部を6割カット…JR東海のハイブリッド特急型車両は2019年末に登場へ

この車両は、現在、特急『(ワイドビュー)ひだ』『(ワイドビュー)南紀』で使用されているキハ85系特急型気動車の置換えを念頭に置いたもので、エンジンで発電した電力と蓄電池に充電した電力を併用してモーターを回し走行するハイブリッド方式を採用することで、安全性・快適性の向上や環境負荷の低減を図るとしている。
安全性の向上では、台車枠の重要溶接部を60%程度カットし、一体成形により溶接箇所の減少を図るとともに、台車などの振動状態を常時監視し異常を速やかに検知する「振動検知装置」、車両の状態を常時車両基地へ送信することでメンテナンスに活用する機能、運行情報などを表示する案内表示器が設けられる。
2019年末には試験走行車が登場する予定で、JR東海では1年間を目途にハイブリッド技術の確立へ向けた基本性能試験や長期耐久試験などを実施。2022年度を目途に量産車を投入する方向で検討を進めていくとしている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》