【フォーミュラE】第2世代マシン時代がスタート…BMWのダ・コスタが18/19シーズン開幕戦を制覇、日産勢は6-7位

フォーミュラEの第5シーズンが開幕。
フォーミュラEの第5シーズンが開幕。全 8 枚

フォーミュラEの2018/2019シーズンが15日、サウジアラビアで開幕。第2世代マシンに移行して最初のシーズンのオープニングレースを、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW i アンドレッティ)が制した。日産勢は決勝6位と7位。

市街地公道コースでの1デイ開催を基本とし、年をまたぐシーズン設定で実施されている電気自動車レースの最高峰「フォーミュラE」が、発足5シーズン目の開幕を迎えた。第5シーズン=2018/2019シーズン最大の注目点は、マシンが「Gen2」、第2世代マシンに移行し、前のシーズンまでの特徴だったレース中のマシン乗り換えがなくなることである(Gen2は航続距離が伸びた。レース方式にも諸変更あり)。

サウジアラビア(ディルイーヤ)が舞台となった開幕戦、第5シーズンを戦う11チーム22台が集結した。自動車メーカーがパワートレーン供給等に一層の注力をするようになってきているのも注目点で、特に今季は日本から日産が初めて参戦。第1~3シーズンにチームタイトルを3連覇するなど昨季まで参戦していたルノーのパートナーチームを継承する格好で、「Nissan e.dams」としての臨戦、ドライバーは第2シーズン王者で“残留”のセバスチャン・ブエミと、新加入オリバー・ローランドだ。

フォーミュラEの歴史が始まってから最初の大きな節目ともいえる18/19シーズン開幕戦、これを制したのは「BMW i Andretti Motorsport」のアントニオ・フェリックス・ダ・コスタだった。ウエット路面での予選でポールポジションを獲得したダ・コスタはレース中、トップの座を失いはしたものの、前に出たマシンがペナルティ(技術面の理由とされる)を受けて後退、最終的にはポール・トゥ・ウインというかたちで開幕勝利を決めた。

BMWにとってはこれがフォーミュラEでの“ワークスデビューウイン”になった。ダ・コスタ自身にとっては第1シーズン以来の通算2勝目。「素晴らしい気分だ。正直、厳しい2年(2季)を過ごしていただけにね」と、開幕ウイナーは喜びを語っている。

決勝2位は、昨季のチャンピオンであるジャン-エリック・ベルニュ(DS Techeetah Formula E Team)。一時トップに立ち、その後はドライブスルーペナルティ消化がありながらも2位で開幕戦を終えてみせた。3位はジェローム・ダンブロジオ(Mahindra Racing)。

日産勢の初陣は、ブエミが6位、ローランドが7位で、2台そろって入賞(10位までポイント)。ブエミはレース序盤には2番手を走るシーンもあった。F1で通算11勝の実績を誇るベテラン、フェリペ・マッサ(Venturi Formula E Team)のフォーミュラE初レースは14位。また、2017~2018年のF1にレギュラー参戦していた若手ストフェル・バンドーン(HWA Racelab)も同じく今回がフォーミュラE初戦で、17位。

18/19シーズンの第2戦以降は来年(19年)の開催になる。現時点では今回の開幕戦を含む全13レースがシーズンにラインアップされており、次戦第2戦は1月のモロッコ(マラケシュ)戦。そしてシーズンは7月の米国ニューヨーク連戦(第12&13戦)で終幕する予定となっている。

《遠藤俊幸》

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