かつては外国航路とも連絡…北陸本線の貨物線「敦賀港線」が廃止に 2019年4月1日

「敦賀港オフレールステーション」としてトラックコンテナ輸送の拠点に転換された後の敦賀港駅。
「敦賀港オフレールステーション」としてトラックコンテナ輸送の拠点に転換された後の敦賀港駅。全 1 枚

JR貨物は12月18日、北陸本線の貨物線である敦賀~敦賀港間2.7kmを2019年4月1日に廃止することを明らかにした。「関係自治体との協議において、同区間の事業廃止について確認が取れた」として、同日付けで国土交通省へ廃止届が出されている。

通称「敦賀港線」と呼ばれるこの区間は明治時代の1882年3月に開業し、終点は当初、「金ヶ崎」(かながさき)という駅名だったが、1919年1月に敦賀港に改称された。敦賀港駅がウラジオストクへ向かう外国航路との連絡駅でもあったことから、戦前までは出港日に1等寝台車を連結した旅客列車が乗り入れていた。また、1932年9月には敦賀港駅から3.9km先の敦賀新港駅へ通じる支線も開業したが、1943年1月に敦賀港駅構内の側線扱いとなり、敦賀新港駅は敦賀港駅に統合されている。

国鉄が分割民営化された1987年4月には、JR貨物が鉄道施設の保有と列車の運行を行なう第1種鉄道事業者となり運営されるようになり、旅客列車は正式に廃止された(ただし、その後も団体臨時列車が随時運行された時期があった)。

2009年4月1日には、発送量が減少したことを理由に貨物列車の運行が事実上終了し、敦賀港駅がトラックによるコンテナ輸送の拠点とする「敦賀港オフレールステーション」(現・敦賀港新営業所)に転換されたが、「列車の運行再開に見合う需要を見込める状況には至らない」として、敦賀港線は2016年4月1日付けで休止されていた。

なお、廃止後も敦賀港新営業所では、トラックによるコンテナ貨物の取扱いを継続するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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