日本が主導してシェアリングエコノミーの国際規格を制定へ

スマートのEVを利用したカーシェアリングプログラム「car2go」
スマートのEVを利用したカーシェアリングプログラム「car2go」全 3 枚

経済産業省は1月7日、国際標準化機構(ISO)で日本政府が提案したシェアリングエコノミーに関する国際規格を開発する新たな技術委員会の設立が承認されたと発表した(7日)。

経済産業省の委託事業である「シェアリングエコノミーに関する国際標準化」によるもので、今後、日本が主導して国際規格の発行を目指す。

シェアリングエコノミーの市場は、世界的に拡大している。一方で、取引に際して、利用者が個人の提供するサービスの安全性や信頼性に不安を感じる場合もある。プラットフォームを運営する事業者には、適切な本人確認や苦情対応・トラブル対応など、利用者と提供者双方の安全性・信頼性を高める仕組みの整備が求められている。このため、国際的なルール作りとしてシェアリングエコノミーの国際標準化を進める。

これまでに、内閣官房主催の「シェアリングエコノミー検討会議」で、シェアリングエコノミーサービス事業者やシェアリングエコノミー協会をはじめとする業界団体、有識者、関係省庁が連携し、シェアリングエコノミー普及推進に向けた議論を進めてきた。その成果として2016年11月にはプラットフォーム事業者が遵守すべき事項を規定したモデルガイドラインを策定した。

日本はこれを国際標準として提案するため、2017年3月にはISOのシェアリングエコノミーのワークショップで、モデルガイドラインを含む取り組みについて発表。加えて、太平洋地域標準会議(PASC)、北東アジア標準協力フォーラム(NEAS Forum)、欧州主要標準化機関との意見交換を通じて、国際標準に向けた連携を図ってきた。

こうした国内外での取り組みの成果によってカナダ、フランス、ドイツ、韓国、シンガポールなどから積極的な賛同を獲得し、日本提案によって、ISOで新たに「シェアリングエコノミーに係る技術委員会」の設立が承認された。

今年6月頃にプロジェクト委員会の第1回国際会議を日本で開催し、国際規格開発を本格的にスタートさせる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  2. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  3. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  4. アルファロメオの新型コンパクトSUV『ジュニア』日本発売、ハイブリッド車が420万円から
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る