高精細なHDパネルを採用、映像の美しさが際立つ…ケンウッド 彩速ナビ デビュー

高精細なHDパネルを採用して映像の美しさが際立つKENWOOD彩速ナビデビュー
高精細なHDパネルを採用して映像の美しさが際立つKENWOOD彩速ナビデビュー全 12 枚

JVCケンウッドが1月10日に新製品発表会を開催した。彩速ナビの新シリーズのお披露目や、ドライブレコーダーのニューモデルなど、話題満載の発表会で注目のユニット群をチェックしてきた。

9V型HDパネルを搭載して
WVGAの約2.4倍の高解像度映像を実現

いち早くハイレゾ再生に対応したモデルを登場させたり、スマホライクなインターフェイスをナビに導入するなど、魅力的なモデル群をリリースしてきたJVCケンウッドの彩速ナビ。そんな彩速ナビが1月10日にニューモデルを発表した。新商品発表会で最新モデルをいち早くチェックしてきたのでお伝えしよう。
今回デビューした彩速ナビはフラッグシップの「TYPE M」、ハイコストパフォーマンスな「TYPE S」、エントリーモデルの「TYPE L」などの各シリーズ。ニーズに合わせて選べる多彩なラインアップが用意されたことで、さらに魅力がアップした。

そんな中で真っ先に注目したのはTYPE Mの「MDV-M906HDL」だ。新たにデビューしたフラッグシップモデルである「MDV-M906HDL」には9V型のHDパネルを搭載したのが最大の特徴。このHDパネル(1280×720)は従来のWVGAに比べて約2.4倍の高解像度を備え“彩速史上最高画質”を実現した。しかも高解像度の映像を扱っていながら、従来通りにスピーディな操作感を損なっていないのも彩速ナビならではの魅力だろう。
また、画面には広視野角HDパネルを採用して、従来比約1.3倍の広い範囲の視認性を確保しているのも魅力。

9V型の大画面を採用している「MDV-M906HDL」だが、今回デモカーで用意されたノア/ヴォクシーに加えて、人気のトヨタ車に対する取り付けキットを多数用意。周辺パネルとフラットに装着できる美しい取り付けで、9V型HDパネルを存分に楽しめるのも魅力だ。

さらにHDパネルによる高画質化はナビ本体のみならず、周辺機器にも波及しはじめている。同社が“スマート連携”と呼ぶコンセプトは、ナビを中心としてリアビューカメラ、ドラレコ、スピーカーなどを連携させて高品位な映像と音の世界を作り出すのが狙い。その第一段として登場したのがリアビューカメラ「CMOS-C740HD」だ。1280×720のHD対応のこのモデルを「MDV-M906HDL」に接続することで後方視界をHD解像度で表現することができるのだ。映像の鮮明さは従来画質とは段違いだ。

最新のユーザーインターフェイスや
LDACやMQAにも対応するメディア対応力も自慢

ユーザーインターフェイスの充実もこれまでの彩速ナビの魅力だったが、「MDV-M906HDL」では、さらに使い勝手を進化させた“オーガニックGUI”を搭載。これはドライビング情報とAV表示を地図画面の上に被せるように表示(透過処理によって下の地図も確認できる)することができる機能で、ひと目で複数の情報を確認できるホーム画面とした。各情報表示は自由に表示サイズを変更でき、ユーザーの使い方に合わせた表示を作り出せるのも魅力のひとつだろう。

また「MDV-M906HDL」はオーディオ面の魅力も満載している。192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応。WAVやFLAC、さらにはDSDといったファイルフォーマットの再生にも対応。現在手に入るほとんどすべてのハイレゾ音源を再生できるプレイヤーだ。またハイレゾ音源をBluetoothを使って無線伝送できるLDACも搭載。加えて最新の高音質フォーマットであるMQAの再生もカバーする(MQA-CDも再生可能)。音の良いナビとしての評価も高い彩速ナビで最新のデジタル音源を高音質で楽しむなら絶好のモデルとなった。

スピーカーやパワーアンプを含め
高音質なシステムをデモカーで提案

発表会の当日、用意されたデモカーはノアとヴォクシー。いずれも「MDV-M906HDL」を搭載。専用の取り付けキットを使ってダッシュパネルに対してフラットに取り付けたスタイルが美しい。フロントスピーカーには同社のハイレゾ対応スピーカーである「KFC-XS1703」をチョイス、サブウーファーには1月8日に新発売された新製品である「KSC-SW40」を搭載(裏向けの設置も可能)。これらのシステムをハイレゾ対応パワーアンプである「XH401-4」でドライブするというシステムを構築した。ナビによるハイレゾ再生に加えて、スピーカー、パワーアンプをすべてハイレゾ対応とすることで、クリアで高解像度なサウンドを響かせていた。映像の美しさに加えてサウンドのレベルの高さも「MDV-M906HDL」の魅力であることをあらためて体感したデモカー試聴となった。

ミドル&エントリーユーザーに向けて
TYPE SやTYPE Lなどもラインアップ

一方、手軽に高機能を手に入れたいというニーズにぴったりのモデルが今回新シリーズとして登場したハイコストパフォーマンスな「TYPE S」だ。8V型大画面搭載の「MDV-S706L」、200mmワイド対応の「MDV-S706W」、180mmワイドのスタンダードモデルである「MDV-S706」をラインアップ。高速レスポンスやINFOウインドウを使った各種情報表示などは先代のハイエンドモデルであるTYPE Zを踏襲する高機能ぶり。ハイレゾ再生(192kHz/24bit)やドラレコ連携など充実の機能を備えたシリーズとなった。

さらにエントリーシリーズの「TYPE L」は7V型の200mmワイド対応の「MDV-L406W」と180mmワイドの「MDV-L406」をラインアップ。ナビの基本機能を充実させたスタンダード機として、コストパフォーマンスの高さが魅力のモデルとなった。

人気のドラレコにも新製品を投入
オリジナルホイールのデビューにも注目

当日デビューしたのは彩速ナビだけではない。もうひとつの注目のニューモデルとなったのがドライブレコーダーだ。コンパクトなスタンダードモデルとしてすでにヒットしているDVR-230/320、325シリーズの機能を継承したモデルとして登場したのが「DVR-340/240」(DVR-340はGPS搭載)だ。フルハイビジョン録画が可能な同モデルは動体検知による駐車中録画も備える充実機能が魅力。手軽でコンパクト、なおかつ高機能なドラレコを探しているユーザーには絶好のチョイスとなるモデルだ。

さらに、JVCケンウッドの新たな取り組みとして異色のパーツも会場に登場。それが「DRIVEMOTION」及ばれるアルミホイールだ。JVCケンウッドとエンケイとのコラボで生まれた同モデルは、エンケイの「PF07」をベースに、ケンウッドのオリジナルカラーを施したモデル。ナビ、AV機器から派生した同社のイメージを、クルマの走りにまで波及させるのが狙いの商品となる。

さらに、首から掛けるタイプの新感覚ウェアラブルスピーカーの提案などもあり、カーナビのみならず意欲的に新ジャンルの商品を展開するJVCケンウッドの姿勢がうかがい知れる発表会となった。

《土田康弘》

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