今年、カスタマイズの主役はスズキ ジムニー…東京オートサロン2019

スズキ・ジムニー/ジムニーシエラのカスタム(東京オートサロン2019)
スズキ・ジムニー/ジムニーシエラのカスタム(東京オートサロン2019)全 19 枚

毎年僅か3日間の開催ながら、来場者数がこのところ毎年30万人越えという大盛況が続くマンモスイベントに成長した東京オートサロン(千葉市、幕張メッセ)。

2019年は、プレスと招待者のみ入場できる午前中と、特別公開の午後となっていた、初日の11日金曜日だけでも8万310人が訪れ、昨年をすでに上回っているというから、今年も最終的に入場者数30万人越えは必至の様相である。

元々『東京エキサイティングカーショー』という名前で始まったこのイベント、今年で37回目を迎えてすっかり定着し、今や海外のメディアからも注目の的となっている。基本的にはカスタムカーの祭典だから、当然ながら展示もそうした内容が色濃く反映されている。そして2019年の主役は、何と言ってもスズキ『ジムニー/ジムニーシエラ』だったように思う。多くのカスタムカーショップがこの爆発的人気を得ているジムニーに注目し、カスタマイズキットを展示していた。

メーカーのスズキも、ジムニーとシエラのカスタマイズモデルを各1台ずつ展示していた。このうちシエラの方は、ピックアップに改造した「ピッアップスタイル」と名付けられたモデル。一方のジムニーは、「ジムニーサバイブ」と名付けられたものだ。

ピックアップに改造されたシエラは、顧客からの潜在的ニーズがあるということで、リアエンドに同社の軽トラック、キャリーのトラックベッドを取り付け、リアルウッドをその側面に張り付けて、それらしさを演出したモデル。ドライバーズシート背後にも、ものを置けるスペースが用意されて、イメージとしては『スーパーキャリー』のようでもある。

一方のジムニーはサバイブと名付けられているものの、インテリアは完全にアウトドアアミューズメント満載の仕様で、そのままキャンプにでも行きたくなるような改造が施されていた。

これに対してカスタマイズショップの改造は百花繚乱。ベーシックなもので言うと、ジムニーを如何に軽っぽく見えない外観にするかに注力されて、中にはメルセデスベンツの『Gクラス』と見紛うものや、ランドローバー『ディフェンダー』風があったりした。また、ジムニー女子と名付けられた、およそジムニーらしくないカラーリングのものや、あろうことか他メーカーのディーラーが、そのメーカーの往年のクロカン四駆風に仕立て上げたもの(敢えてどことは言わない)など、新しいジムニーはメーカーの枠を飛び越えて注目されるモデルになっているようである。

いちいち説明は付けないが、東京オートサロン2019会場を飾っていたカスタマイズドジムニー/シエラのほんの一部を紹介しよう。
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《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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