統合コックピットサプライヤーへ、パナソニックが「SPYDR2.0」を公開…CES 2019

メーターとセンターディスプレイをひとつのSoCで統合制御する
メーターとセンターディスプレイをひとつのSoCで統合制御する全 5 枚

パナソニックは、アメリカ・ラスベガスで開催されたCES 2019において、同社の取り組む統合HMIをひとつのSoCで制御する次世代コックピットシステム「SPYDR 2.0」をプライベートブースで展示し、報道陣に公開した。

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パナソニックは従前、コックピット周りにおいては、主にナビ・オーディオ関連部品のサプライヤーとしてビジネスをしていた。しかし、ADAS機能やミラーレス、ヘッドアップディスプレイ、レベル3以上の車内インフォテインメントなどによって複雑化する操作系・表示系を統合し、一貫したユーザー体験を提供することが必要だとし、数年前より統合HMIコンセプトを掲げ、関連するサプライヤーとの提携や買収を進めてきた経緯がある。

今回展示されたSPYDR 2.0は、その統合HMIをひとつのSoCで制御する提案である。センターのインフォテインメントディスプレイはもちろん、全面液晶のスピードメーター、IPで接続された4Kリアディスプレイ、乗員の動きに応じて表示位置を調整するヘッドアップディスプレイ、赤外線によるドライバモニタリングシステム、車外サラウンドビューが含まれる。

また、保安部品であるスピードメーターと、インフォテインメント用のセンターおよびリアディスプレイをひとつのSoCで動かすための仕組みとして、2016年に買収したオープンシナジー社のハイパーバイザー(仮想化技術)を活用した。

メーターのOSをAGL(Automotive Grade Linux)、インフォテインメントのOSをAndroid P とし、ひとつのSoCでセキュアに動かすことに成功したとのこと。このような工夫により「200ドルのコストダウンが可能」(説明員)とされる。

特にメーターについては、重要な保安部品でもあるため、実績がある限られた部品メーカーだけがサプライヤーとして参入している状況だが、このところメーターとセンターディスプレイのインターフェイスが融合しつつある状況もあり、メーターの商権も含めて「メーカーに対して提案しているところ」(説明員)とのことだ。

SPYDR 2.0はデモンストレーション用の試作品という位置づけだが、一見したところ動作や表示クオリティは非常に高く、また乗員の動きを検知して表示位置を調整するというヘッドアップディスプレイも、試したところスムーズに動き、視界の中にきちんと表示がついてくることを確認できた。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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