ゴーン被告が塀の中から異例の"保釈声明"、逃亡防止GPS装着など「全条件受け入れ」[新聞ウォッチ]

東京拘置所 (c) Getty Images
東京拘置所 (c) Getty Images全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

暖房もない狭い部屋に2か月以上も閉じ込められていると、人間の性格まで変わってしまうのだろうか。東京拘置所での勾留が続いている日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が2度目となる保釈請求の判断を前に「あらゆる条件を受け入れる」として、保釈を認めるよう訴える異例の声明を出したそうだ。

強気一辺倒のカリスマ経営者としても知られ、これまでも弱音を吐くことはほとんどなかったとみられていただけに、心境の変化には驚くばかりだ。

声明はゴーン被告家族の報道担当者を通じて発表したもので、米ニューヨーク・タイムズなどの報道をベースに1月21日付の一部の夕刊に続いて、きょうの朝日や日経なども取り上げている。

ゴーン被告ゴーン被告

それによると、自身の無実を改めて主張したうえで、「私は日本国内にとどまり、保釈のために正当だと裁判所が考えるあらゆる条件を尊重します」と表明。その条件としては「海外逃走防止のための器具(GPS)を体に装着する」、「保釈費用も自分で支払い、所有する日産の株式を売却する」、「フランス、レバノン、ブラジルの3か国のパスポートを裁判所に預ける」などの条件も受け入れる用意があるとしている。

東京地裁はきょう22日にもこの請求を認めるかどうか判断する見通しで、“全面降伏”のような声明を出してギブアップしたのか、 2か月が過ぎてようやく保釈が実現する可能性もあるようだ。

2019年1月22日付

●中国28年ぶり低成長、18年6.6%(読売・1面)

●社説・車の自動運転、国民の理解得られる法整備を(読売・3面)

●日産・ルノー神経戦続く、現地報道、仏、火消し「統合議題上らず」(読売・7面)

●ゴーン前会長保釈訴え、日本に残る、所在地負える足輪もつける(朝日・27面)

●自動運転地方の挑戦、高齢者の足確保、産業育成も狙う(毎日・7面)

●トップ登場、正々堂々「スーパー誠実」東京海上HD小宮暁次期社長(毎日・7面)

●働き方改革へ、冬も「時差Biz」五倫に向け混雑緩和目指す(産経・22面)

●AI、高齢化社会の強い味方? 歩行訓練、ロボが支援、パナソニック、移動の足確保、相乗りタクシー三井物産熊本で実証実験(東京・6面)

●新日鉄住金、鋼材価格、トヨタと摩擦、岐路に部材調達(日経・14面)

●ガソリン車並み価格狙う、人員7%削減、量産へコスト低減 テスラの「モデル3」(日経・15面)

《福田俊之》

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