ドライバーの状態に反応して自動車を最適制御、アイシングループが披露…CES 2019

アイシンは昨年のサウスホールから自動車関連の出展が多いノースホールに場所を移した
アイシンは昨年のサウスホールから自動車関連の出展が多いノースホールに場所を移した全 15 枚

大手自動車部品メーカーであるアイシングループは、今年1月、米ラスベガスで開催されたCES 2019に同グループ主要14社で出展。今回のCESで初公開となる体験型コンセプトカー「i-mobility TYPE-C」をはじめ、電動化ソリューションに向けたトランスミッションなどを披露した。

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アイシングループがCESに出展したのは昨年に続いて2回目。昨年はどちらかといえばガジェット系メーカーが中心の南ホールでの出展だったが、今年はアイシンが切望していた自動車関連企業が多く集まる北ホールへの移動を実現。業界関係者がより集まりやすくなった中での披露となっていた。

ブースのメインとして出展されていた「i-mobility TYPE-C」は、「自動運転オーナーカー」と「自動運転リムジンカー」を左右両面で、それぞれ自動運転レベル3をイメージした中でアイシンが持つ技術をシミュレーション体験できるというコンセプトカーだ。

「自動運転オーナーカー」はコンセプトカーの左側で、個人所有の自動運転車を想定している。スマートフォンで登録した内容に基づいてドアが自動で開き、シートが回転して乗りやすい方向に自動的に向く“おもてなし”を自動的に展開する。シートに座るとドライバーの状態を赤外線カメラでの監視に入り、ドライバーに異常があった場合は安全を確認しながら車両を路肩に寄せる。

特にドライバーの異常を検知して車両を路肩に寄せる技術は、アイシンがこれまでも実証実験として何度も披露してきた技術。ただ、それはデモカーに乗車して初めてメリットがわかるもので、多くの人に周知してもらうにはハードルが高い。今回は、より多くの人にそのメリットを体感してもらえるよう、“おもてなし”モードを加えた上でシミュレーターに展開することになった。

もう片面の「自動運転リムジンカー」では、カメラによって感情を読み取り、その状況に応じてシートのサポート機能を動作させる機能を組み込んだ。これはアイシンがレクサス『LS』などに採用されたニューマチックシートの技術を応用したもので、空気圧を調整することで動作させる。読み取ったドライバーの状況を判断し、疲れが感じられた時はマッサージ機能を働かせたりする。アイシンによれば、車内の色合いや香りなどを与えて乗員をリラックスさせる効果も想定しているという。

アイシンは世界有数のトランスミッションメーカーとしても知られる。その中で最も注目されたのは、昨年10月のパリモーターショーで初公開した「FF1モーターハイブリッドトランスミッション」だ。8ATのトルクコンバーター部分にモーターをビルトインしたもので、「設計をエンジン使用とハイブリッド使用で共通化しているため、同じ生産ラインで流せるメリットがある」(アイシン)とした。すでにシトロエン『DS7』に採用されており、19年内にもこのトランスミッションを搭載した車両がユーザーの手に渡る見込みだという。

アイシンが持つカーナビゲーションとコネクテッドの技術を組み合わせた出展が「Location Based Service Platform」。これは会員が実際に走行して得た道路情報をクラウドに上げ、それを共有することで路面状態を推定、把握する技術。たとえば、段差がある場合は車両がその位置に近づくと自動的に対応モードに切り替わる「アクチュエーター情報活用システム」が活かされる。路面の凍結が始まった場合などには「リスク先読み支援」として情報を共有化し、これは道路管理者に道路の補修を促すのに役立てたりすることも想定されるという。

《会田肇》

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