高齢ドライバー、75歳超の8割が「自信あり!」…免許返納アドバイス

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NEXCO東日本は、高齢ドライバー(65歳以上男女104名)とその子ども(30~50代男女312名)に対し、車の運転に関する意識調査を実施。約80%の高齢男性ドライバーが「運転に自信あり」と思っていることがわかった。

NEXCO東日本では、高速道路での逆走の過半数が65歳以上の高齢ドライバーによるものという事実を踏まえ、ドライバー本人だけでなく、その家族にも逆走防止のためのアクションを呼びかける「家族みんなで 無くそう逆走」プロジェクトを昨年10月より開始している。今回の調査はその取り組みの一環で、「高齢ドライバーによる高速道路での逆走」や「免許返納」に関する高齢ドライバーの意識や、家族での話し合いの実態についての回答を得た。

まず、高齢ドライバーに車の運転について聞いたところ、76.0%が「自信がある」と回答。男性に限ると80.7%が「自信あり」と回答した。年齢別では、66~69歳が73.5%であるのに対し、70~74歳が75.0%、75歳以上では79.4%と約6ポイント増加。男性ドライバーおよび年齢が重ねたドライバーが「運転に自信あり」と思う傾向が高く、「免許を返納しても良いと思う年齢」については、平均約80歳となった。

高齢ドライバーの逆走については、「自分も車を運転するので関係ある」という回答が58.7%、「自分は逆走を起こさないと思うので関係ない」という回答が35.6%、また、「高速道路は利用しない」、「わからない」などを含む「その他」が5.8%。高速道路での高齢ドライバーの逆走を自分にも関係ある問題として考えているドライバーが多かったものの、約4割は「自分とは関係ない・興味ない」と考えていることがわかった。

また、高齢ドライバーを親に持つ30~50代に、「親の車の運転が危ない」と本人に伝えたことがあるかを聞いたところ、8割以上があると回答。しかし、高齢ドライバー自身に、子どもから運転が「危ない」、「気を付けた方がいい」など伝えられたことがあるかを聞いたところ、 約76%はないと回答。高齢ドライバーは運転に自信がある人が多いからか、子どもが親の運転を心配していることが伝わっていないのかもしれない。

子ども世代に、免許返納について親と話したことがあるかを聞いたところ、「父親と話したことがある」31.8%、「母親と話したことがある」38.0%となり、母親の方が話している傾向が高いようだ。また、免許返納について話し合った際の年齢は、父親は「年齢80~84歳」が最も多く約5割。一方母親は「年齢75~79歳」が多く約6割となり、父親より母親の方が若いうちに免許返納について話している傾向があった。

これらの調査結果を受け、NEXCO東日本では、メモリークリニックお茶の水院長で筑波大学名誉教授の朝田隆先生に、家族として、車の運転、逆走防止、また免許返納についてどのような話し合いをすれば良いのか、アドバイスを求めた。注意点は以下の通りだ。

・車に同乗して、実際に高齢ドライバーの運転をチェックすることからスタート
・「体調どう?」と「車の運転どう?」はセットで日常的に聞くようにする
・少人数でじっくり時間をかけて、納得できる話し合いを持つ
・免許返納時期は「免許書き換え時」や「車検時」が」納得しやすい
・免許返納を決めたら、取得した時同様、楽しい思い出づくりをする

《纐纈敏也@DAYS》

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