トラックにこそレカロ…大阪オートメッセ2019

大阪オートメッセでトラック用のレカロシート紹介される。
大阪オートメッセでトラック用のレカロシート紹介される。全 9 枚

大阪オートメッセ2019(9~11日、インテックス大阪)でも、レカロシートの体験ブースは大変な賑わいを見せていた。そこではトラックドライバー向けにもレカロシートの提案を行っていた。

トラックは重い荷物を積んで走長距離をるため、車の脚が堅い傾向がある。それは人間(ここではすなわちドライバー)に優しいとは言い難い。ドライバーへのダメージはかなり大きくなる。そんなトラックにこそ、良いシートのありがたみは大きい。

トラックに乗る機会が多く、様々な車種の月間総走行距離が1万kmを超えることも珍しくない筆者が、ブースでレカロシートを体験、担当者に話を聞いた。

まず、乗り込んですぐわかるのは、サポートの良さ。体格によらずしっかりと体を支え、座った瞬間に違いを感じ取ることができる。それが肩まで続く。

レカロの座面には、重さを点で支えるスプリングではなく、面で支えるゴムを使用し、背もたれの芯材には鉄板モノコックを採用、身体をしっかりと支える構造になっている。

座面にゴムを採用した最大の理由は、ばねの収縮特性が、金属ばねの場合はドライバーの体重に比例するが、ゴムの場合、特性が「線形」であることだという。要は、体重が倍になっても、縮む量は倍にならないのだ。これが「支える」ということの本質だそうだ。

さらに、トラックは長距離で使用することが多く、1回のドライブで座っている時間が長いことに加え、シートが使用される総走行距離も乗用車に比べて長くなる。そこで、シート表面の生地も、擦れに対して強い素材に変えてあるという。

レカロシートの付いているトラックはたまに見かける。説明担当者によると「実は、専用のパンフレットなど用意できていないのですが、口コミで広がって装着例は増えていますね。露出状況や供給体制からすると、売れ行きは乗用車以上の勢いかもしれません」という。

最近増えているのがキャンピングカーへの装着例だそうだ。「キャンピングカーでは、助手席と二客とも交換する例も少なくないですね」とのこと。アクティブな人は良いものを取り入れることにも意欲的なのだろう。

《中込健太郎》

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