トーイングトラクターの自動走行テスト実施へ…国内初、佐賀空港 豊田自動織機とANA

テストで使用するトーイングトラクター
テストで使用するトーイングトラクター全 2 枚

豊田自動織機と全日本空輸(ANA)は2月12日、佐賀空港の専用空間で、国内初となるトーイングトラクターの自動走行テストを、3月下旬に約2週間にわたって実施すると発表した。

テストでは、豊田自動織機製トーイングトラクターが、ターミナルの手荷物仕分け場から航空機近くまで、片道約100mのルートを、運転手が随時、手動操作で介入できる条件付き自動走行で往復して、貨物を運搬する。

実験に使用する自動走行トーイングトラクターには、周囲の状況や自車、目的地の位置を的確に認識し、安全、正確に走行するための技術として、2次元/3次元LiDARによる障害物検知と自動停止・回避機能、路面パターンマッチングとGPSによる自己位置推定・誘導機能を搭載している。

今回の自動走行テストを通して性能を検証・改善し、2020年の実用化を目指す。

現行の有人タイプトーイングトラクターと牽引貨物現行の有人タイプトーイングトラクターと牽引貨物

ANAは、自動走行の課題解決やレベルアップによって少ない労力と人数で、働きやすい空港の環境づくりを推進する。

豊田自動織機とANAは今後、空港を中心とした航空業界における物流の自動化・高度化に対応するため、新技術の開発や実用化に向けた取り組みを積極的に取り組んでいく。

《レスポンス編集部》

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