アウディ e-tron、最大傾斜40度のゲレンデ登坂に成功[動画]

3モーター化されたアウディ e-tron
3モーター化されたアウディ e-tron全 9 枚

アウディは2月19日、ブランド初の市販EVの『e-tron』(Audi e-tron)が、オーストリアの伝説的なスキーレース場の最大傾斜40度の急斜面を登ることに成功した、と発表した。

画像:3モーター化されたアウディ e-tron

オーストリアでは毎年、スキーレースの「ハーネンカム」(Hahnenkamm)が開催される。ハーネンカムは、今年で79回目。「シュトライフ」(Streif)と呼ばれる最大傾斜40度の急斜面を持つ難コースがあることで知られ、シュトライフでのダウンヒルは世界一難しく、恐怖と言われる。

アウディは、このシュトライフにe-tron持ち込み、スキーレースとは逆に、最大傾斜40度の急斜面を登るというチャレンジを行った。ただし、急斜面を考慮して、車両には改造が施された。

市販車のe-tronにはモーターが2個搭載され、最大出力360hp、最大トルク57.2kgmを発生する。最高速はリミッターにより、200km/hに抑えられる。またe-tronには、ブーストモードを採用。これはSモードでアクセルをフルに踏み込んだ際、最大8秒間、モーターのパワーを引き上げることが可能なもの。この時、最大出力は408hp、最大トルクは67.7kgmに向上する。この効果で、0~100km/h加速は5.7秒の性能を実現する。

今回の挑戦用のe-tronでは、モーターを1個追加した3モーター仕様とした。これにより、最大出力は503hp、最大トルクは910kgmへと引き上げられた。また、駆動トルクとトルク配分に関するソフトウェアを変更。特別に開発された19インチのスパイクタイヤを装着した。

ドライバーの安全に配慮して、ロールケージと6点式ハーネス付きレーシングシートも装備された。そして、アウディe-tronは、世界ラリークロス選手権のチャンピオン、マティアス・エクストローム選手のドライブにより、最大傾斜40度の急斜面を登ることに成功している。

《森脇稔》

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