日比谷線のオリジナルに近い電車が解体…長野電鉄の3500系O6編成 3月3日に記念イベント

長野駅(長野県長野市)と湯田中駅(長野県山ノ内町)を結ぶ長野線を運営する長野電鉄は3月3日、須坂駅(長野県須坂市)で倉庫として使用している3500系を3月に解体することに伴なう、さよならイベントを開催する。

3500系は、帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現・東京地下鉄)の日比谷線で使用していた3000系を譲り受けたもので、長野電鉄には1993年から39両が入線。長野入り後は2両編成のワンマン対応車をO編成とし、O1~O6の6本が在籍していた。

しかし、運用されていた河東線(屋代~須坂・木島間)のうち、信州中野~木島間の通称「木島線」が2002年4月に、屋代線の名で残った屋代~須坂間が2012年4月に廃止されたことによりO編成は用途が縮小され、現在、運用されているものは長野線を走行できるO2編成のみとなっている。

今回解体されるのはO6編成で、長野入り後に付けられた赤帯がなく、3500系のなかでも営団地下鉄日比谷線時代の3000系の面影を最も色濃く残す車両となっている。

さよならイベントでは、須坂駅4番線ホームでO6編成と他の3500系2編成を並べての撮影会を11時10分~11時50分、13時15分~13時55分に実施。イベント終了後も15時05分まではO6編成とO2編成が並び、15時07~35分頃には小田急電鉄のロマンスカーだった1000系「ゆけむり」とも並ぶ。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  4. 日産が業績見通し修正、上期営業損失300億円…下期はサプライチェーンリスク想定
  5. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る