アウディ RS5スポーツバック、450馬力ツインターボ搭載…8万2700ユーロから

新開発の2.9リットルV型6気筒ツインターボを搭載

RSモデルらしいスポーティなエクステリア

「アウディバーチャルコクピット」はRS専用仕様

アウディ RS5 スポーツバック
アウディ RS5 スポーツバック全 18 枚

アウディは2月21日、『RS5スポーツバック』(Audi RS 5 Sportback)の欧州受注を開始した。ドイツ本国でのベース価格は、8万2700ユーロ(約1040万円)と発表されている。

同車は、新型『A5スポーツバック』をベースに、アウディの子会社のアウディスポーツが開発した高性能モデルだ。『RS5』には2ドアクーペの『RS5クーペ』があるが、4ドアのスポーツバックに『RS5』が設定されるのは、今回が初めてとなる。

新開発の2.9リットルV型6気筒ツインターボを搭載

RS5スポーツバックのエンジンは、新開発の直噴2.9リットルV型6気筒ガソリンツインターボだ。最大出力450hp、最大トルク61.2kgmを発生する。最大トルクは1900~5000rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

2個のターボチャージャーは、シリンダーバンクの間に配置。取り込んだ空気をそれぞれのターボチャージャーを経由して燃焼室に送るにあたって、デュアルブランチのシステムを使用した。これにより、非常にシャープなレスポンスを得ているという。また、「Bサイクル」の燃焼方式に加えて、直噴システムのインジェクターを中央に設置することで、高性能なRSモデルとしてはかつてない高効率を実現した。圧縮工程が短縮されたことで、数値上の圧縮比をかなり高く設定することが可能になっており、それを圧縮工程に対して相対的に長い膨張行程を組み合わせることで、より効率的な燃焼と高いエンジン効率を得ることに成功しているという。

トランスミッションは8速「ティプロトニック」。スポーティなチューニングにより、シフトタイミングを最適化した。駆動方式は4WDの「クワトロ」。駆動力が、前後のアクスルに非対称(40:60)に分配され、トラクションと走行安定性を最適化しつつ、ダイナミックなハンドリング性能も追求した。RS5スポーツバックは、0~100km/h加速3.9秒、最高速280km/h(オプションのリミッター解除時)の優れた性能を備える。

また、「アウディドライブセレクト」を標準で装備する。ドライバーはアウディドライブセレクトを操作して、エンジンやティプトロニック、ステアリングシステム、DRCなどのプログラムを調整し、より自分好みかつダイナミック、快適なドライビング感覚を演出することができる。

RSモデルらしいスポーティなエクステリア

内外装は、「RS」モデルに共通するスポーティな演出が施されている。フロントエンドは、RSモデルの特徴のハニカム構造を備えたエアインレットが強い存在感を放つ。ベース車両のA5スポーツバックに対して、フラットで幅広いシングルフレームグリルの両側には、マトリクスLEDヘッドライトが標準装備された。ヘッドライトの脇には、追加のラテラルエアインテークとアウトレットも設けられる。ボディサイドでは、「クワトロブリスター」により、ホイールアーチの上の膨らみが強調されており、全幅が広くなった。

RS専用ディフューザーインサート、楕円形のテールパイプを備えたRSエグゾーストシステム、リップスポイラーリップなどが装着された。19インチホイールが標準で、20インチはオプションとなる。ボディカラーは複数用意されているが、そのうち「ソノマグリーンメタリック」は専用色だ。パワフルなエンジンに合わせて、サスペンションやブレーキが強化されている。

「アウディバーチャルコクピット」はRS専用仕様

インテリアは、ブラック基調。ファインナッパレザーのカバーにダイヤモンド型のステッチを配したRSスポーツシートや、フラットボトムのリムを用いたRSマルチファンクションステアリングホイールが装備される。シートやステアリングホイール、ドアシルトリム、セレクターレバーなどには、RSのロゴが刻まれる。RS専用に設定された「アウディバーチャルコクピット」の画面にはエンジントルク、Gフォースといった情報が映し出される。エンジン回転が限界に達した場合には、シフトライトが点灯してドライバーにシフトアップを促す。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 劇的に流麗! アウディ『Q3スポーツバック』新型に備えよ
  2. 元世界王者レイニー、34年ぶりのラグナセカを特別なヤマハ『XSR900 GP』で駆け抜ける
  3. ポルシェデザインのタワマンは最高72億5000万円、アジア初バンコクの物件が日本発売へ
  4. ルノー、新型SUV『ボレアル』発表…世界70か国以上に投入へ
  5. プロが教える“失敗しない”キャリパー選びと注意点~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る